歴史
初代・瀧定助が1864年に名古屋東万町で営んだ呉服問屋がルーツ。1940年、株式会社瀧定商店を設立。1956年には繊維専業に徹するとの方針の下、経営改革を断行。70年代を通じてアパレル業界での取引を拡大、80年代以降は独自の企画・生産を展開した。2001年には名古屋店、大阪店を瀧定名古屋、瀧定大阪として分社化。瀧定大阪はさらにファストファッションの台頭など経営環境の変化を乗り切るべく、2013年にコーポレートブランド「STYLEM」の導入を発表。そして2015年、瀧定大阪を本社とする新グループ体制に移行すると同時に、それまでの事業をスタイレム株式会社に継承している。
特色・強み
ビジネス領域はテキスタイル、アパレル製品、ライフスタイル、原料の4つ。テキスタイルは創業以来150年の歴史を持つ主力ビジネス。婦人服アパレルとの強固な信頼関係、付加価値の高い企画・開発で、国内市場で業界トップのシェアを確保している。アパレル製品は、相手先ブランドによる製品OEMやODMにおいてさらなる競争力強化を目指す。ライフスタイルは、家庭内で用いるホームウェア、リビングアイテム、ギフトなどの分野で幅広く商品を展開。新たなビジネスモデルの創出にも取り組む。そして原料は、ウール、シルク、獣毛などの天然素材から化合繊維素材まで、長い歴史を通じて培ったグローバルネットワークを駆使して多様な原糸・原料を提供している。
ビジョン
「常に人々に寄り添い、人々が求めるモノやコトを、的確に提供すること」が「時代が必要とするビジネス」であり、それが「よりよい社会を創り、よりよい未来につながる」――。このビジョンを実現する施策として掲げるのが、次の3つ。まず「サプライヤー機能の強化」では、変化する時代や取引先のニーズを的確に掴むことで商売の本質を追求。「グローバル戦略」では、専門の海外マーケティング部門を新たに設置。欧米、アジアに拠点を展開すると同時に、ICTインフラの整備などネットワークの強化で原料調達から縫製まで一貫したオペレーションを実現している。そして「ビジネスの多角化」では、アパレル製品にとどまらないライフスタイル全般での新しい価値創造に取り組む。
風土・人財
変化の速度を速める経営環境に対して、「求められるモノをリアルタイムに提供する問屋としての原点」に立ち返ることを宣言。そして常にマーケットの「先」を見越して新たなニーズに応えてきた同社の力を、さらに強化・発展させるための積極果敢な取り組みに注力する。同社がその実現を成し遂げる原動力に位置づけるのが、「人の力」。スタレイムは瀧定大阪の時代から、時代が変化するたびに求められる商品を敏感に察知して的確に販路を変えてきた成功の歴史を持つ。その歴史を通じて磨き上げられた「商売人としての嗅覚と創造力」が、同社の誇る財産。そのような人材を次々に輩出していくことを「究極の使命」としつつ、新たな歴史に向かって突き進んでいる。
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