三井物産は7月30日、日本政策投資銀行と、インドネシアを中心に東南アジアで総合食品事業を展開するFKSFA社の株式を第三者割当増資引受により取得したと発表した。出資金額は約114億円。三井物産は中期経営計画で新たな成長分野の一つに“食と農”の分野を定め、食料分野では人口が多く、食品原料の輸入依存度が高い東南アジアを重要な市場と捉え、食の高付加価値化への取り組みを強化。中でもインドネシアは経済成長に伴う中間所得層の拡大による市場成長性が高いことから、同社食料本部は高付加価値・高収益が期待される食品加工分野の事業拡大を目指すターゲットとしている。