三菱商事が米の豚肉加工会社買収、料理動画会社に出資
日本経済新聞(8月24日付朝刊)に、三菱商事の買収・出資記事が並んでいる。
一つは、米国で養豚や食肉加工を手掛ける三菱商事の子会社・インディアナ・パッカーズが、ケンタッキーレジェンドのブランドでハムやソーセージを展開しているスペシャルティー・フーズ社の全株式を取得することで投資法人と合意したこと。買収額は百数十億円だという。米国では、経済成長、人口増が続いていて、豚肉の消費量が増えているという。
もう一つは、料理のレシピや作り方を伝える料理動画サービスに、三菱商事が第三者割当増資で40億円を投じるというもの。対象はクックパッド子会社のクックパッドTVである。この提携により、クックパッド側は三菱商事の食材調達から小売りまでの幅広いネットワークや資金力を生かして、海外展開までも事業拡大を狙える。一方三菱商事側は、子会社のローソンやライフを通じて消費者の購買データを分析し、食品事業を強化する狙いがある。料理動画サービスは、現在下記のような陣営の戦いになっている。
デリー(クラシル)←ヤフー(約93億円で子会社化)
エブリー(デリッシュキッチン)←KDDI(30億円出資で持ち分法適用に)
クックパッドTV(クックパッド子会社)←三菱商事(40億円出資)