三菱商事は9月20日、シンガポール連結子会社において、デリバティブ取引に関連して損失発生が判明したことを発表した。原油・石油製品トレーディング会社である子会社Petro-Diamond Singaporeが行っていた原油デリバティブ取引において、総額約320百万米ドルの損失が発生する見込みとなっている。PDSが行っていた中国向け原油取引において取引を担当していた元現地プロパー社員(中国籍)が社内規程に違反し、中国向け原油取引に関連したヘッジ取引と偽って、今年1月よりデリバティブ取引を繰り返していた。