稲畑産業は2月17日、研究用途として多能性幹細胞の細胞凝集制御剤試薬の提供を開始すると発表した。細胞凝集制御剤試薬は、iPS細胞やES細胞に代表される多能性幹細胞を用いた浮遊大量培養を可能にする。浮遊培養開始時において、液体培地中に本試薬を添加後、多能性幹細胞を浮遊させながら培養することで、過度な凝集を制御し、均一で適度な大きさの細胞凝集塊が大量に作成されることが確認されている。同試薬に関しては、関連する研究者や企業から高い関心が寄せられており、多能性幹細胞を大量かつ高品質に作製できる技術開発、ならびに再生・細胞医療の実用化に向けた製造プロセスの開発に役立つことが期待されている。