人事部発「学生たちに告ぐ!」

2021年03月8日

第一実業
総務本部 人事部
人材組織開発グループ
太田佐紀さん
(2)

商社は学生のどこを見て、何を感じて内定を出すのか――。
その疑問に答えるべく、日本を代表する商社の人事部採用担当者にご登場いただき、最近の学生像や求める人材について語ってもらった。

 

サービス経済化を推進

今後、売り上げ拡大のために、外資系企業との付き合いをより増やしていく予定です。しかし、海外には商社という概念がないので、お客様に商社を通してビジネスを行うことのメリットをアピールする必要があります。単なる機械や設備を販売する「モノ売り」から工程全体をソリューション提案する大型案件、その後の継続的な保守・メンテナンスなども追加することでより付加価値を高くする「コト売り」、いわゆる「サービス経済化」へとシフトしていきます。そのために技術やセールスのあるべき姿を考える「エンジニアリングセンター」を設立して、これを主軸に第一実業の存在価値の向上を狙います。

 

求める人材像

就活生の皆さんが最も気になることの一つ、当社が求める人材像についてお話ししましょう。

まず一つが「好奇心旺盛な人」。機械専門商社とはいっても、入社前は機械にあまり興味がないという人や苦手意識を持つ人もたくさんいます。そもそも機械は地味で難解なものですが、商材として扱う以上、勉強する必要があります。そのこと自体を楽しめる、つまり積極的に探究し、そのことに喜びを見いだせる人材なら当社の仕事を楽しめるし、結果も出せるでしょう。

例えば、お客様から古い機械を新しい機械に入れ替えて工場を刷新したいという相談を受けたとします。その時に、昔と今の機械の違いを知ることや、今の機械に進化するまでの変遷を知ることで、お客様により効果的に説明でき、買っていただける可能性も高まります。そうなれば仕事もますますおもしろくなるでしょう。

そもそも仕事のおもしろさ、楽しさというものは、実際に経験していく過程でわかるもの。私自身も最初は機械には全く興味がなかったのですが、当社の営業担当の社員の話を聞いているうちにすごくおもしろいと感じるようになりました。例えば、大きな会議室と同じくらいの大きさの機械を扱う仕事をしている人は、世の中そうそう多くはいません。その経験の価値に気づける人、何にでも興味をもって仕事の楽しみを自分から見つけられる人を当社は求めています。

二つ目が、「人と接することが好きな人」。当社に限らず、商材を仕入れて販売するのが商社の基幹業務なので、仕入先、販売先の双方と綿密なコミュニケーションを取ることが求められます。しかも両社とも商談が進むに従って、直接の担当者からその上司、決済権を持つ人と、様々な階層の人が出てくるので、相手によって話し方や伝え方を変える柔軟性があると良いでしょう。さらに自分だけではなく相手の話をじっくり聞かなければならないことも多いので、相手に自分を合わせるコミュニケーション能力も重視しています。

これに関連して素直さも重要です。商談や取引を行っていく上で、小さな町工場の社長から大企業の役員までさまざまな方とお会いします。自分の親ほどの年齢差がある社長や役員などと仕事をする機会が多いので、横柄で無礼な態度ではまともに話していただけないし、パートナーとしてうまくやっていけません。誰に対しても素直に相手の話が聞けたり、相手から学ぼうとする姿勢が人間関係を構築する上で必要になります。そのような素直な人が同僚や先輩、上司にもお客様にも好かれ、結果的に大きな成果を出せるようになるのです。

三つ目が「精神的な強さを持つ人」。商社の場合は仕入先と販売先の間に入ってビジネスを行うので、時には両社の板挟みになり、厳しいことを言われるケースもあります。また特に当社の場合、まだビジネスの足場が固まっていない海外の国に渡り、開拓するというミッションを言い渡されることもよくあります。その時に物を言うのがメンタル面の強さ。つらいことや苦しいことがあっても耐え抜き、挫折しても再び立ち上がり、最後まであきらめずにやり抜く心の強さを持っている人にぜひ入社してほしいと思っています。ただ、困難を乗り越えた先に成長ややりがいを感じることも、一つの魅力かもしれません。会社としても個人の成長を支援する風土があります。

そういう意味では海外で挑戦したいという熱意をもっている学生も大歓迎です。ただ、従来は日本人の駐在員がプレイヤーとして活躍していましたが、今後はより的確な情報提供や質の高いテクニカルサポートなど、地域に根ざしたフォロー体制を構築するために、ローカリゼーションを推進しています。幹部として現地のナショナルスタッフを登用したり、日本人駐在員がナショナルスタッフのサポートをしたりマネジメントすることがより求められます。そのような状況下で、日本人駐在員は現地の事情やナショナルスタッフのことをより深く知りバリューを出すという方向にミッションが変化しています。つまり、駐在員に求められるレベルは高くなっているのです。

ちなみに語学力を心配する学生がいますが、採用時にはそれほど重視しません。入社後、ほとんどの社員が必要語学の習得をしています。心配には及びません。

求める人材に、文系・理系の違いもありません。扱う商材は機械ですが、文系出身者が多く活躍しています。ゼロから学び、高い専門性を身に付け、お客様から頼られるプロフェッショナルへと成長している社員がほとんどです。また、学生時代に技術を学んだ理系出身者は、その知識を生かしながら、技術者としてではなく、営業として活躍していきます。文系・理系といった出身にかかわらず、すべての社員が、何千万、何億円という規模の大きい仕事、グローバルに影響力を発揮できる仕事に携わることで大きなやりがいを手にすることができるのです。

⇒その

 


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