歴史
1924年、英国ジョナスコルバー製鋼所の日本総代理店として、特殊鋼の輸入販売を行う合資会社中川秀太郎商店を創立。31年、株式会社に改組し、創業60周年に当たる84年に現社名に改称。90年代の半ばより海外展開に注力。96年のタイを皮切りに、アメリカ、中国、インド、ベトナム、インドネシア、メキシコに現地法人を設立。また、タイ、中国、ベトナム、インドネシアに鋼材加工工場も設立。特殊鋼のコーディネーターとして、世界をリードする日本の「ものづくり」の発展に大きく貢献し続ける。
特色・強み
創業以来90余年にわたり、ベストクォリティーを追求し続け、鉄鋼メーカーと自動車・建設機械・産業機械・重電・電機をはじめとする製品メーカーとを結ぶ強力なネットワークを国内外に構築してきたことが強みの1つ。特殊鋼における高い専門性を持ちつつ、ネットワークをフルに活かして特殊鋼の枠内にとどまらない幅広いサービスを提供することにより、「中川特殊鋼なら何とかしてくれる」という信頼を勝ち得る。「課題解決によるビジネス創造」を自らの使命とする同社の真骨頂。未上場、売上高493億円(15年3月期)。創業以来、黒字経営を継続中。
ビジョン
同社の基幹事業はもちろん鉄鋼事業だが、「新たな価値とビジネスを創造する企業」を志向する同社は、社会や環境の変化に対応して事業の多角化も推進。未知の可能性を秘めた新素材や新技術の開発に携わり、新たな商品、オンリーワン商品を提供するアドバンスト・プロダクト事業、天王洲アイルの再開発プロジェクトに参画した都市開発事業、天王洲セントラルタワーをはじめとしたオフィスビルの賃貸事業、倉庫・ロジスティクス事業などがある。盤石な経営基盤があるだけに、さまざまなチャレンジにもゆとりが感じられる。
風土・人財
ベストクォリティーのサービスを提供し続けるためには、社員1人ひとりの成長が不可欠であるとして、充実した研修プログラムを実施している。たとえば特殊鋼販売技士の資格取得や、新素材や新技術の知識などを習得するための定期的な社内研修会などがある。職場には、ベテランと若手の間にも、部署間にも物理的・心理的な壁がなく、気軽に誰とでも自由にコミュニケーションが取れる、アットホームでなじみやすい雰囲気が醸成されている。その環境が1人当たりの売上高約3億円という実績にもつながる。
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