三井物産は4月27日、ロシア製薬企業R-ファーム社株式の約10%を同社創業者のレピック氏より取得する契約を締結したと発表した。2001年創業のR-ファーム社はロシア並びにCIS諸国で医薬品販売を行う同国最大手の製薬会社であり、外資企業との共同開発による、がん・感染症・リウマチ等の幅広い領域の新薬に強みを有している。ロシアでは廉価なジェネリック医薬品から高付加価値新薬にニーズが移ってきているほか、ロシア産業貿易省が主導する「ファーマ2020」政策により医薬品の国内製造比率の向上が求められており、国際基準の高付加価値新薬を強みとするR-ファーム社は今後の業容が拡大すると見込まれている。