岩谷産業は5月10日、関西電力、堺LNG社との3社合弁会社ハイドロエッジ社において、今後の水素需要増に対応すべく、同社の液化水素製造能力を現行の1.5倍に増強することを決定したと発表した。増設ラインからの供給開始は2019年7月が予定されている。ハイドロエッジ社は、国内初の商業用液化水素製造拠点として、2006年4月から営業運転を開始し、近畿地方を中心に広く日本国内への供給をカバーしている。液化水素の需要は、種子島宇宙センターから打ち上げられるロケット用燃料や半導体、化学など産業用分野で年々増加していることに加え、今後普及が期待される燃料電池自動車や燃料電池バス向けに大幅な伸びが見込まれている。