『週刊ダイヤモンド』5月20日号 定価710円
伊藤忠商事の今を紹介
2つの記事で、伊藤忠商事の現状、今後を紹介している。
「inside news」に、昨年の1位から2位になった決算での伊藤忠商事・岡藤正広社長の会見。
「損益計算書上の数値競争では、商社業界全体がマーケットから信頼を失う」「社員が誇りを持てる、自分の子どもを入社させたいと思う、誰もが憧れる会社を目指す」と発言。
CITI(中国中信集団)やユニー・ファミリーマートHなどとの事業連携による成長戦略の道筋が問われる。
特集「関西流企業の逆襲」に、伊藤忠商事の源流、岡藤社長のインタビューを掲載。
前半では、昨年から企業発祥の地・滋賀県での新入社員研修の模様を紹介。商社パーソンが一般家庭を訪問することは現実にはないが、この研修では近隣の牧場で作った堆肥を地元住民に紹介する“飛び込み営業”を実施。伊藤忠聖地で先人の足跡を追体験する。
この1次産業体験をしかけたのも岡藤社長である。伊藤忠商事の7つのカンパニーの中で唯一繊維部門だけが関西にあり、岡藤社長はその繊維カンパニーの出身だ。大阪商人、近江商人の精神が強く、特集では“関西流企業”の最有力企業として伊藤忠商事を扱っている。
インタビューでは関西商人のDNAを紹介しているが、こんな地道な発言もしている。
「大きい目標を掲げるな。一歩一歩目先の目標をクリアーしていく。その積み重ねや」