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2017年05月18日

『週刊東洋経済』5月29日号

特集「バブル全史」の中で、
元伊藤忠商事社長・丹羽宇一郎氏のインタビューが掲載

「証言 不良資産の処理 現場の見通しは甘くなる 損は想定の3倍に」

今でこそ財閥系の総合商社と肩を並べる伊藤忠商事だが、20年前にはバブルに踊り、その対応で会社存亡の危機に立たされていた。
その時社長に就いたのが、丹羽である。

膨張した不動産の投融資と1,000社を超えていた子会社の整理を時間をかけて処理していく余裕は、当時の伊藤忠にはなかった。
丹羽は、これを一気に処理しようとした。詳細は本文に譲るが、それが成功したから、今の伊藤忠商事があると言える。
丹羽は『若者のための仕事論』で、「クリーン、オネスト、ビューティフル」ということを強調している。最近のオリンパス、シャープ、東芝の例を挙げるまでもなく、当たり前のことができていない企業の何と多いことだろうか。バブルの教訓が生かせない企業の何と多いことだろうか。『週刊東洋経済』がこの時期に、30年前の「バブル時代」を特集した意味はこんなところにあるのかもしれない。

下記に、東洋経済調べで、どれだけ有利子負債が増加したのか記しておこう。
(1990年3月末の有利子負債が85年と比べてどれだけ増えたか、単位=億円)

1 三菱商事  61014
2 阪和興業  49020
3 三井物産  40248
4 丸紅    38798
6 伊藤忠商事 30003
8 日商岩井  20813
10  住友商事  20599


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