歴史
1841年、初代豊島半七が尾張一宮(現在の愛知県一宮市)に繊維問屋「綿屋半七」を創業。以来175年、「誠実と信頼」「堅実と積極」を旨として、時代の変化に応じて事業領域を拡充し、現在では原糸・原料から最終製品まで、総合的に取り扱う繊維商社として確固たる地位を確立している。東京と名古屋の2本社を含めて国内4カ所、ロサンジェルス、ミラノ、ジャカルタ、上海など海外13カ所の事業所を擁し、売上高約1800億円(2016年6月期)。総合商社も含めた繊維関連の売上高ランキングで第4位、繊維商社では第3位。
特色・強み
「原料部門(川上)」、「生地部門(川中)」、「製品部門(川下)」という繊維業界における3領域のすべてで、あらゆる顧客ニーズに対応できる総合力を備えていることが最大の強み。原料・生地部門では、付加価値の高い糸の販売や顧客ニーズに的確に対応した生地の展開を、製品部門では、素材から製品までの一貫した提案を推進。さらに、繊維のエキスパートとしてのコンサルタント機能やシンクタンク機能に加えてメーカー機能も駆使し、市場の動向を見定めながら、単に売るだけではなく、「開発して売る」ビジネスもグローバルに展開。自社で手掛けて市場に送り出す製品は年間約9000万着に及ぶ。
ビジョン
消費者ニーズの多様化、流通構造の再編など、繊維業界を取り巻く環境が目まぐるしく変化する中で、その変化をチャンスと捉え、顧客との取り組みをさらに深めながら、新しい素材、新しいファッションを創造し、時代のニーズに対応することを目指す。世界各国で注目を集めるオーガニックコットンをはじめとした環境繊維分野への取り組みも始め、“地球にちょっと良いこと”を形にする活動を積極推進。そうした事業展開により、「名実ともに№1繊維商社になる」ことが大きな目標の1つ。
風土・人財
失敗を恐れず、「挑戦を楽しむ」風土があり、若いうちからどんどん大きな仕事にチャレンジさせる。独立採算制を敷いており、全社で41ある課長を筆頭に7~8名で構成される営業課が、それぞれに財務部から資金を調達して独自の事業領域や基本方針を策定し、企画立案から買い付け、現地工場の開拓、小売りルートの確保までを行う。課員の1人1人は責任のある仕事を任され、その遂行を通して自らのビジネスに対して誇りと責任感を持つようになる。因みに、営業社員1人当たりの売上高は年間8億円以上。
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