内定者たちの熱意溢れる
総合商社セミナー開催
3月17日、先日14日の東北商社会に続き、名古屋市の中小企業振興会館で、名古屋商社会主催の「七大総合商社セミナー」が開催された。“商社会”とは、昨年度総合商社に内定した学生たち(この4月に入社)が、後輩たちのために就職活動や自らが就職先として選んだ総合商社の情報を積極的に発信したり、イベントを開催したりする、大学の枠を越えた横断的な団体である。
多くの参加申し込みがあり、早々と募集を締め切るほど学生の関心は高かったという。当日は、地元名古屋の名古屋大学、名古屋工業大学、名古屋市立大学、南山大学に加え、三重県や岐阜県の大学からも参加者があるなど、200名を越える盛況ぶりだった。
参加した企業は、伊藤忠商事、住友物産、双日、豊田通商、丸紅、三井物産、三菱商事。
イベントは、ブースごとの企業説明会に加えて、“若手社員”と“海外勤務経験者”に分かれてのパネルディスカッションや、人事部、営業部混合の座談会など盛りだくさんで、会場は終始熱気に溢れていた。
企業の発言者からは自らの体験談が多く語られ、学生たちが将来の仕事や姿をイメージするのに十分だったようだ。
「総合商社と言っても、随分違いがあると思いました。また、現場の人たちのお話は刺激的で、成功も失敗もおもしろかったです。商社で仕事をしたいと改めて感じました」(南山大学学生)
「結婚して子供もいるのに、商社の仕事を普通以上にこなしているのは憧れます。やはり積極的に生きないとだめですね」(名古屋大学学生)
「商社というと海外というイメージがありますが、やはりそんな簡単ではないですね。でも、皆さん海外で価値観が変わるほどの体験をしていますから、自分もそんな経験をしてみたいと思います」(名古屋工業大学学生)
「あまり会社の話は強調しませんね。こんなに個性的な人たちがいて、こういう人たちと一緒に仕事をしたら面白いだろうなと思います」(名古屋大学学生)
企業からは、こんなメッセージが寄せられた。
「自分から発信する力」「声は大きい方がいい」「コミュニケーション能力」「イマジネーション&クリエーション」「情報収集能力」「人を巻き込む力」「人の役に立つことに情熱を燃やせる人」「素直さ」「向上心」「おっさんと上手くやっていく力」などなど。商社で仕事をするのはなかなか大変だが、その面白さは垣間見える。
会場では、学生や企業に寄り添う名古屋商社会のメンバーの姿が目に付いた。代表の共田恭輔君は、「たくさんの学生が集まってくれてよかったです。休日にたくさんの社員を動員してくれた商社各社にも感謝しています。これからの就職活動に少しでも役立つことを今日感じてくれたらうれしく思います。頑張れとエールを送りたいですね」と語る。
他の商社会メンバーからも熱いメッセージが送られた。
「周りに流されず、自分の軸を持ってほしい」(服部)
「人は人、自分は自分。自信と笑顔を」(劉)
「尊敬できるいい先輩を見つけてください」(永田)
「商社に限らず、色々な企業を回って体験してください」(中村)
「惑わされず、自分のやり方を貫いてほしい」(小崎)
午後の懇親会後、メンバーたちは笑顔で後輩たちを送り出していた。
名古屋商社会メンバーの「就職体験記」が、本ウェブで掲載されています。こちらでご覧ください。