丸紅は4月16日、日本水産の100%子会社ニッスイヨーロッパ社と共同でデンマークDS社の株式66.7%を15日付で取得し子会社とすることで、欧州におけるサーモンの閉鎖循環式陸上養殖事業に参入することを発表した。サーモンは海面養殖に適した沿岸地域が限られていることから、養殖地域に地理的制限を受けない閉鎖循環式陸上養殖(RAS)の拡大が特に期待されている。RASは水質汚染や養殖魚の流出といった、周辺環境や生態系への影響が小さい養殖手法であり、将来的な人口増加に伴うタンパク質の供給不足解消の有効手段としても有望視されている。