歴史

住友商事のコア事業である鉄鋼ビジネスの戦略立案から実行までを担う事業会社として、2003年4月にサミットスチール株式会社が発足。住友商事のステンレス・特殊鋼事業の業務代行を開始した。同年8月には住友商事がニチメンの鉄鋼製品事業を譲受し、サミットスチールによる業務代行をスタート。2004年7月に住商スチールトレードを合併して住商スチール株式会社に商号変更するとともに、住友商事の薄板事業の業務代行範囲を拡大した。2016年4月には住商チューブラーズを合併し、住友商事グローバルメタルズ株式会社(SCGM)に商号変更。さらに、それまでの住友商事からの業務受託という形から、“住友商事グローバルメタルズとして”ビジネスを進めていくべく、2018年4月、住友商事・金属事業部門の薄板、自動車鋼板、線材・特殊鋼、厚板、建材、メカニカル鋼管・特殊管などの事業を承継し、独立した。

特色・強み

金属ビジネスに特化した専門商社として、あらゆる鉄鋼製品のトレード及びグローバルパートナーとの事業投資を世界中で繰り広げるSCGM。その強みの根幹は、住友商事グループの「アセット」「リソース」「ネットワーク」をフル活用できる点にある。そのため専門商社でありながら、総合商社に匹敵するスケールの取引を手がけていることが大きな特色の1つだ。こうした根幹が支える同社の強みは、次の3つ。総合商社の総合力が生み出すコンサルティング、また専門商社としてのノウハウをベースとした「価値提案力」。多くの現場を熟知している同社ならではの「現場力」。そして高度な知識と技術を備えたプロフェッショナルが、成功に向けて決してあきらめず、最善の方策を生み出していく「人材力」だ。

ビジョン

ミッションに掲げるのは、「グローバルマーケットにおいて、新たな価値を創造し、社会の発展に貢献する」こと。「チャレンジ」「変革」という共通の価値観の下で積極的にリーダーシップを発揮し、「総合商社の経営リソース」と「専門商社の専門性」の融合を通じて新たな価値を創造し、広く社会に貢献していくことを目指す。また同社は「ビジョン2020」として、「2020年までに私たちが目指す姿」=「ベスト チャレンジャー & ベスト パートナー」のスローガンも掲げている。これは同社が「時代を先取りして新たな提案を仕掛け続けている存在」であり、「グローバルなパートナー企業にとって『常にナンバーワンの選択肢』となることを目指す」との意思表明だ。

風土・人財

SCGMの特色・強みを支えているのが、創業以来約400年にわたり脈々と受け継がれてきた「住友の事業精神」。「住友商事グループの経営理念・行動指針」の原点だ。住友家初代の住友政友が説いた商売の心得を元として、その要諦が「営業の要旨」として受け継がれている。人財面ではまず国内で基本業務や商材知識を学んだ後、基幹職が入社後10年目までに海外駐在を経験。現地では現場を経験しながら、社員のマネジメントを求められることも。責任をともなう一方で裁量の幅も広がり、会社全体を動かすようなやりがいの大きな仕事を成し遂げていくことができる。こうした多様な経験を通じて、鉄鋼商社パーソンのプロフェッショナルを育成している。


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