名古屋商社会

2019年03月22日

商社人気! 会場に溢れる学生たち
――名古屋商社会ファイナルセミナー

3月16日、名古屋市にある名古屋国際会議場で、名古屋商社会主催の「七大商社FINALセミナー」が開催された。

商社会とは、商社に内定した学生たちで構成される自主的な組織で、内定後から半年をかけて後輩たちのために、就活相談や人気の高い総合商社との接触などを手助けしている。名古屋のほかに、北海道、東北、九州などに存在し、すでに各地域で数年の実績を積み重ねている。

「七大総合商社」とは、伊藤忠商事、三菱商事、三井物産、豊田通商、丸紅、双日、住友商事のことである。

当日は、名古屋大学、南山大学、名古屋市立大学など200名を越す学生が集まった。各商社の紹介、現役商社パーソンのエピソード談話、商社パーソンを囲んでの質疑応答など、セミナーのメニューは豊富で、学生たちの真剣な姿勢と熱気が会場を包んでいた。なお、三分の一は女子学生だった。

プレエントリー後、学生たちはどのように考えているのだろうか。

「商社とコンサルティング会社が目標です。商社の方々は皆さん本当に個性的ですね。魅力を感じました。まだその会社で仕事をするイメージは湧きませんが、これからたくさんの人に会って、それを固めていきたいと思います」(名古屋大学・男性)

「語学を専攻しているので、外国で仕事をしてみたいと思っています。商社は仕事が大変な印象がありますが、総合商社は各社“働き方改革”に熱心ですよね。今日も女性社員の方がいらしているので、実際どうなのか伺ってみたいです」(南山大学・女性)

具体的な採用活動はまだ始まったばかりだが、学生たちは自分に相応しい企業探しに懸命なようだ。商材を持たない商社の一番の力・魅力は「人」である。自分もその一員になれるのか、いろいろ試行錯誤してもらいたい。

4月に総合商社へと入社する主催者の学生たちは、こんなことを考えている。

「卒業までの半年間、この企画に携われたことをうれしく思います。たくさんの後輩たちが集まってくれてよかったです。これをきっかけに、今後できるだけ多くの商社パーソンに会って欲しいと思います。ぼくたちがそうだったように、商社の魅力はそこで働く人たちそのものです。ただ、学生たちに求められるものも厳しいものがあります。その見極めも大事ですね」

「大学院で研究の道に進む選択肢もあったのですが、ベターな人生ではなくベストな人生を探すことを決めました。インターンシップで、商社の人事部の方に『私たちは学生の能力よりもその人物の変わらないものを見たいと思っています。君たちも企業の表面的な姿ではなく変わらないものを探してほしい』といわれ、その商社に大きく気持ちが動きました。就活はフラットな気持ちで臨みましたが、結局その商社に入社することを決めました」

昨今、情報は波のように押し寄せてくる。人手不足で美味しい話も多いだろう。しかし、少なくとも十年単位でその企業で仕事をすることを考えた時、自らが明確な目標を持たなければ、納得して就活を終了させることはできない。商社は総合商社に限らず、専門商社でも長い歴史を積み重ねてきたところが多い。現在の商社パーソンに触れると共に、変わらず存在している商社のその意味を是非探し出してほしい。

(文責・稲葉)

 


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