丸紅は5月7日、INCJ社(旧産業革新機構)と共同で2014年に買収したポルトガルの水道事業会社AGS社に関して、INCJが保有する全株式を追加取得し完全子会社化したことを発表した。丸紅の海外水道事業の完全子会社化は、チリAguas Decima社に次ぎ2例目で、欧州においては初となる。AGS社はポルトガル最大手の水道事業会社の1つで、ポルトガルで19社、ブラジルで3社を傘下に持ち、約150万人に対し水道サービスを提供。2014年の買収以降、丸紅はそのネットワークを活用した潜在顧客との橋渡しや、保有する他水道事業会社との連携等を行ってきた。AGS社の事業が順調に進捗する中、丸紅は水道事業を一層強化するため、完全子会社化に至った。