商社の仕事人(54)その1

2018年05月7日

稲畑産業 石光賢信

 

ビジネスは

ゼロから∞が醍醐味

 

 

【略歴】
石光賢信(いしみつ・けんしん)
1978年神奈川県生まれ。立教大学理学部物理学科卒業。2003年4月、稲畑産業入社。

 

スタートラインについた新たなチャレンジ

 入社2年目で任された、高機能フィルムの新規拡販ビジネス。ゼロからのスタートだったこのビジネスを部署の基幹事業にまで育て上げたのが、現在33歳の石光賢信だ。高機能フィルム事業は現在、石光が作ったベースの上でいっそうの拡大を進めている。

その石光は今また、新たなビジネスの立ち上げに向けて突き進んでいる真っ最中。テーマは、リチウムイオン電池の世界的な展開だ。「電気自動車、またIT技術で都市インフラを効率化するスマートシティ構想など、ITや環境問題を通じて社会が大きく変わり始めています。そのなかでバッテリー、二次電池の市場は、間違いなく急成長します」と石光は語る。

稲畑産業は拡大が期待できるこの分野において、最近1、2年の間に急ピッチで準備を進めてきた。まだ具体的な売り上げにはつながっていないが、最近になって本格的なチャレンジの準備が整ったとの判断から人的リソースの増強が決定。そこで白羽の矢が立ったのが、石光だったわけだ。

「二次電池は、市場が拡大してからでは遅いんです。今の段階でしっかりビジネスの仕組み、形を作っておかないと、確実に出遅れてしまう。2年後、3年後では間に合いません。逆に今システムをきちんと作っておければ、確実に大きなビジネスになる。私が手がけた高機能フィルム事業より、1桁、2桁も大きくなる可能性を秘めているんです」

⇒〈その2〉へ続く

 


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