豊田通商は5月11日、イラク運輸省傘下の国営企業イラク港湾公社から、港湾作業船2隻の建造契約を受注したと発表した。受注額は約54億円。同件は日本政府が2008年より行っているイラク復興支援の一環である”イラク港湾セクター復興事業”のフェーズ2の一つで、円借款事業となる。造船および供給を行う作業船は、ブイテンダー船とパイロットステーション船各1隻で、ウンム・カスル港とコール・アルズベール港の両港で使用される予定。建造は尾道造船が出資する在スリランカのコロンボドックヤード社が担い、長年にわたる造船の経験と日本の技術・ノウハウを生かした作業船を供給する。