商社の仕事人(60)その2

2018年07月10日

長瀬産業 荒井慎吾

 

人との繋がりを武器に

最先端技術で世界を変える

 

 

自由とは、信じられているがゆえのこと

 実は、メディカルケア製品部に配属される以前、荒井は4か月間という短い期間、別の部署に配属されていた。そこでは、指導員となった先輩社員が、手取り足取り丁寧に仕事のやり方を教えてくれたのだという。

「実は、そんな中思いもよらず、配属されて4か月で突然異動を命じられました。新しい部署では仕事の進め方がまったく違っていました。私がやりたいように仕事に取り組んでよかったんです。ただ、報告・連絡・相談は厳守。会社としてのリスクを最小限にする指導を受けました。それで失敗が起きたとしても咎めず、とにかくやりたいようにやってみろという部署でした。利益が出れば、それは当然。しかし失敗があっても、そこから学んで自分のやり方を探せばいい、という指導です。とても自由でした。そして、自由にやらせてもらえるということは、自分を信じてくれているのだとも感じました。もっと使える人間になろうと、とても気合いが入ったように記憶しています」

荒井の性格や適性を見抜き、荒井が活きるよう導いてくれた長瀬産業。もともと大阪の商売人の家に生まれ、〝商いのプロ〟を目指していた荒井の就職活動は、始めから商社にターゲットを絞っていたという。しかし、総合商社では扱う商品の範囲が広すぎて、いまひとつ現実的な商いの絵が浮かんでこない。ならば、人間の生活の中で〝絶対になくならない商品〟を扱う商社を目指そうと決めたのだ。

「人間の生活からケミカルがなくなることなど、もはやあり得ません。ですから、長瀬産業は非常に魅力を感じる企業でした。とはいえ、〝何が何でも長瀬産業に入れてもらいたい〟というより、〝私はこういう人間です。御社に合いますか?〟というスタンスで面接に臨んでいました。今でも間違ってはいなかったと思いますね。価値観が合わない会社に就職しても、結局は自分が苦労するんですから。私は、成長性のある会社であり、そして密なコミュニケーションが取れる会社に入りたかった。そういう意味で、長瀬産業はピッタリでした。でも、私の適性を見抜き、やりたいように仕事をさせてくれて、そして私自身が今、仕事をしていて楽しくてたまらない。これがすべてだと思います」

こうして4年間、放射線業界で思う存分ビジネススキルを磨き続けた荒井は、次に電子資材事業部へと配属される。取り扱う商材は、電子機器のディスプレイの周辺材料。光学フィルムの中でも特に重要な部品として位置づけられている偏光板の営業だった。

⇒〈その3〉へ続く

 


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