商社の仕事人(26)その1

2017年07月3日

トラスコ中山 本間三紀

 

自然体で、

自分の強みを活かす

 

 

【略歴】
奈良県生まれ。立命館大学政策科学部卒。2004年トラスコ中山に入社。

 

入社して初めて機械工具類を手にした

大学を卒業してトラスコ中山に入社するまで、本間三紀は機械工具とはほとんど縁のない人生を送ってきた。もし触ったことがあったとしても、少なくとも本人の記憶には残っていない。まして自分が、工場を始めとするモノづくり現場で使う多種多様な機械工具類等を売る仕事をするとは考えていなかった。

「扱う商材もよく知らずに機械工具の専門商社に入りましたが、就活のときは商社に拘りを持っていただけで、そこまで深く考えていなかったんです。私は人見知りする性格で、対人関係が得意な方ではありませんでした」

4カ月間の新人研修期間を東大阪の物流センターで過ごし、福岡支店に配属されて電話やファックスなどで注文を受ける内勤営業を1年間経験した。初めて外回りの営業で得意先に出かけたのは2005年8月のことだ。

「当社は、20数万アイテムという大変な数の商品を扱うので、その名前を覚えるだけでも大変です。使い方を知っている商品はほとんどなく、営業で訪問した得意先様の方々からよく教わりました。そんなことも知らないのかと言われながらもめげずに、そうなんですか、どう使うんですかと聞いて、だんだん知識を増やしていきました」

その後は本社で経営企画課にも勤務し、2015年4月に神奈川県にある湘南支店の支店長となった。

「どこに行っても、最初は分からないことだらけですから、素直に聞いて覚えるようにしました。知ったかぶりをしても後で自分が困るだけです。社内では先輩や上司に聞いて、取引先様にも助けていただきました。振り返るといつも人に恵まれていたなと感じます」

⇒〈その2〉へ続く

 


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