商社の仕事人(31)その3

2017年08月9日

トラスコ中山 中西陽子

 

どんな仕事でも、

わくわくする気持ちを忘れずに

 

 

会社の顔となるオレンジブックの制作担当に

オレンジブック部カタログ・メディア課に配属になったのは、入社4年目の2008年10月だった。

「オレンジブックは社員であればみんな使っていますが、どのように作っているか詳しくは知りませんでした。でも自分が使っているカタログをこれから作るんだと思うと、なんだかわくわくしました」

オレンジブックは毎年1回発刊される。2013年度版の掲載商品は72カテゴリー、合計約20万6000アイテムにのぼり、そのうち約2万アイテムが新規掲載商品だ。毎年30万部を発刊し、販売店様やユーザー様はこれを見て注文するので、トラスコ中山にとって極めて重要なツールである。

毎年3月までに商品課がオレンジブックに掲載する商品を決め、それを受けてカタログ・メディア課の担当者が原稿を起こす。そして商品課とカタログ・メディア課、商品を製造したメーカー様で校正作業を繰り返して12月に発刊するというスケジュールになっている。

カタログ・メディア課でオレンジブックを制作するスタッフは8名で、中西は72のカテゴリーのうち切削工具と計測機器を含む12のカテゴリを担当した。切削工具は5万5000アイテムと数が多い。計測機器も測量関係からガス検知器など種類が多く、素人には馴染みのないものばかりだ。もちろんそれらについての商品知識がなければカタログは作れない。

「商品情報を単に掲載するのではなく、それを見て注文にまでつなげなければカタログの機能を果たしているとはいえません。そのためには情報量が不足しないようにするのはもちろんですが、商品事典として同じ基準で比較できるように見せ方を統一する必要があります。メーカー様のカタログだと会社ごとに商品が持つ特徴の解説や用語の使い方が違います。1年目は初めて見る商品が多くて、現場でどう使われるのか分からないことも多く、記載をどう統一しようかとかなり悩みました」

そこで社内で商品知識がある人を探して聞いて回った。メーカー様にも頻繁に問い合わせたが、特定の商品だけ解説が詳しくては不公平になるので、最終的には自分で判断して決めるしかない。

中西は課内では珍しく4年間同じカテゴリーを担当した。おかげで切削工具と計測機器にはかなり詳しくなった。「ホームセンターで知っている商品を見つけると、あっこれだと思わず声を上げて手に取ってしまうんです。トラスコ中山の社員には、よくある事のようです」と中西は笑いながら話す。

⇒〈その4〉へ続く

 


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