伊藤忠商事

2017年10月11日

採用担当者が語る「動画選考」(その1)

 

総合商社で初の試み

学生とのミスマッチを防ぐため

 

 

ここ数年話題となっていた「自己PR動画」による選考スタイルは、今年行われた2018年新卒採用選考において、総合商社・伊藤忠商事が取り入れたことで、ひときわ注目を集めることとなった。そこで、同社が動画選考を導入した理由・目的や活用のポイント、今後の動向と可能性について、伊藤忠商事の採用活動の最前線に立つ、人事・総務部 採用・人材マネジメント室の室谷直希さんに伺った。

 

――動画選考を新卒採用で導入したのは伊藤忠商事が初めてだと思いますが。

室谷: 総合商社業界では、動画選考を導入したのは当社が初めてです。当社よりも早く動画選考を導入していた日系企業もあると聞いていますが、まだ事例としては少ないようです。もともと当社の新卒採用選考において、選考活動の効率化と会社と学生とのミスマッチを如何に防ぐかが課題となっていました。加えて、昨今技術的発展の目覚ましいAIを人事業務へ導入できないか、というテーマも同時にありました。そんな中、既にアメリカでは動画選考という手法が多くの企業で導入されていると知りました。動画選考は、前述のような課題にアプローチできるかもしれないと考え、まずは昨年11月から12月にかけて実施したインターンシップの選考に導入しました。

――インターンシップの選考に動画を導入してみていかがでしたか?

室谷:私たちの期待以上に、学生の皆さんそれぞれが持つ雰囲気が直接伝わってくることが分かりました。動画選考において、「これを言ったから合格」等の基準を設けているわけではありません。加えて、動画から伝わる情報だけで、当社で活躍するために必要な能力やパーソナリティの有無まで判断することもできません。それはやはり直接会って面接を行なわないと分からないと思います。しかし、従来のエントリーシートと筆記試験に動画という新たな要素を加えることで、より多角的な観点から学生の皆さんを見ることができると判断致しました。そこで、新卒採用の選考においても導入することを決めたのです。

⇒その2「人事の視点」へ

 


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