採用担当者が語る「動画選考」(その2)
人事の視点は
「コミュ力」と「熱意」
――動画選考においてはどのような点を重視しているのでしょうか?
室谷:新卒採用選考においては、2つの設問を用意し、それぞれ1分以内で撮影した動画を提出していただきました。設問は「あなた自身を一言で表してください」と「伊藤忠商事というフィールドで成し遂げたいことは何ですか?」です。
この設問で動画選考を行った際に、私たちが感じたことは2つあります。
まず1つ目は「コミュニケーション能力」です。どの企業においても必要な事だと思いますが、特に商社において、営業現場はもちろんコーポレート業務においてもコミュニケーション能力は重視されます。自分自身を表現する動画を会社に提出することになりますので、当然「その動画を見る相手」のことを意識して作られていなければならないと思います。動画は何度でも撮り直していいと事前にお伝えしておりますので、画面から目をそらしたり、緊張しすぎてしどろもどろになっていたり、またあまりに準備不足と感じてしまう動画からは、やはり良い印象を得ることはできませんでした。
そして、2つ目は「熱意」です。商社では、現状に満足することなく、旺盛なチャレンジ精神を発揮して絶えず新たなビジネスを展開していく気概が求められます。ですから、動画選考という新たなツールに対しても好奇心を持ち、積極的に取り組む姿勢が必要だと考えます。その点では、伊藤忠商事の基本的な企業情報をきちんと調べ、当社に対する想いを自分の言葉でしっかり伝えようとする学生に、動画を通じて大勢出会えたと思います。言葉が多少拙くても、彼らの意欲的で真摯な姿勢は画面を通してよく伝わってきました。
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