学生が押し寄せた「繊維商社フォーラム」
12日、都内青山にあるTEPIAで、恒例の「繊維商社フォーラム」東京イベントが行われた。
参画企業は、例年の三共生興グループ、スタイレム、田村駒、蝶理、帝人フロンティア、日鉄住金物産、ヤギに加えて、今年は名古屋が本社の豊島が加わった。すでにファッション関係・商社志望の学生には定着しているイベントだが、今年は1000名を超える学生が参加し、会場は熱気に溢れていた。
参加した学生は「ウェブでこのイベントを知り参加しました。ファッション関係の仕事に就きたいと思っています。ブースでのレクチャーはやはり漠然としていましたが、付き添っている若手の社員の方々に気軽に色々なことが伺えたので、これからの就活を含めて、大きな安心材料をもらえました」と語る。
実際各ブースには多くの若手社員が配置されていて、学生と談笑している姿や、会場の休憩スペースでは、内定者たち(4月からは新入社員)が多くの学生に囲まれて相談に乗っている姿が目に付いた。
人海戦術で、学生たちと社員が接する機会をできるだけ多く作るのは、このセミナー、そして商社業界の大きな特徴といえる。個別の商品を持たない、ビジネスモデルも多岐にわたる商社の財産は“人”が全てだからだ。それだけ採用担当者の眼も厳しい。
「多くの学生に興味を持っていただいて感謝しています。売り手市場などと言われますが、彼ら、彼女らは本当に真剣ですよ。ただやはり商社向きの人と他の業界に行った方が活躍できる人との選別は存在します。これからお互い真剣勝負ですね」と語る。
このイベントは13日、そして19日、20日と大阪で行われる。
http://www.seni-shosya-forum.jp/
(文責・稲葉)