日立ハイテクノロジーズ 本永彩子
人をつなぐ商社ビジネスで
海外案件の新規立ち上げに
突き進む
「海外」「ビジネス」というテーマから自然と商社へ
「ハイテク・ソリューション事業でのグローバルトップ」をめざす日立ハイテクノロジーズ。だが本永が同社と出会った接点は「ハイテク」でなく、「海外」そして「ビジネス」というキーワードだった。
小学1年生から高校卒業まで打ち込んだのがテニス。ジュニアの全国ランキング入り、中学でオーストラリア、高校で米フロリダに遠征した実力の持ち主だ。一時はプロまで考えたが、大学進学とともに学業に専念することを決意。進路は早稲田大学国際教養学部、授業をすべて英語で行う学部だ。
「テニスで海外遠征したこともそうですが、うちは両親の影響で幼い頃から海外、そして英語と接する機会に恵まれていました。父の仕事の関係で外国人がよく家を訪問したり、海外に行く機会があったり、母が早くから英会話を習わせてくれたりとか。そこから自然と海外に対する関心、また海外に出たいという意識が強まっていったんです。国際教養学部を選んだのも、1年の海外留学が決め手でした」
留学先はイタリア。本永はそこで「ビジネス」という、もう1つのテーマに突き進む。本永がそれまで打ち込んだテニスを通じて得た大きな収穫は、さまざまな人との人脈が持てたことだった。人との出会い、コミュニケーションという視点から将来を展望した時、自ずと浮上したのが「ビジネス」というキーワード。そこからイタリアにあるビジネスの専科大学を留学先に選び、勉学にいそしんだ。
海外を舞台に人との出会いをビジネスにつなげたい――。そんな本永が卒業後の進路として「商社」を志望したのも、自然な成り行きだ。就職活動では大手総合商社から専門商社まで精力的に回り、あらゆる可能性を模索していく。そうしたなかで、日立ハイテクノロジーズの就職説明会に参加。当初は日立系のメーカー色が強いという先入観を抱いていたが、就活を通じて商社としての確固としたバックグラウンドを知る。そして先輩たちとの面談で本永に響いたのは、グローバルな舞台で活躍できること、そして大手商社に比べて新人に任される裁量の幅が格段に大きいことだ。
「何でも1人でやらせてもらえるフィールドで、存分に活躍できる。こうした言葉が就活時にとりわけ印象的でした。もちろんこれは入社以来ずっと、日々実感しているところです」
本永の選択は正しかった。
⇒〈その7〉へ続く