「商社」就活体験記②

2018年02月12日

就活の軸は
「チーム力を発揮できる仕事」!

名古屋工業大学大学院の中村聡希さんは、4月から総合商社・豊田通商に入社する。中村さんは何を考え、どう行動して、豊田通商から内定を得ることができたのか。自身の就活体験記を寄稿していただいた。

 

 

名古屋工業大学大学院 中村聡希

 

◆どのような就職活動をしたのか

私が就職活動を始めたのは2月の半ばで、他の人たちと比べるとかなり遅い時期でした。3月に就職活動が解禁されると、業界研究や企業研究、自己分析、SPI対策、ES対策とやらなければならないことが山積みの状態で、何から手を付けようかと悩みました。

そこで、私がまず最初にやろうと決めたことが、自分の軸を明確にすることでした。「周りに流されず自分に合った企業を見つける」というのは就職活動中よく聞く言葉ですが、私もこれはまさにその通りだと思っていて、自分に合わない企業に就職したとしても、その後数十年の社会人人生は大変なことの方が多いのではないかと思いました。就職活動でやらなければならないことはたくさんありますが、まずは自分が大切にしたい軸を決めて、その軸とマッチングする企業を探すことが大切だと考えました。

私は高校大学とラグビーをしており、チームで何か大きなことを成し遂げることにやりがいを感じていました。そこで、3月初旬の合同企業説明会では、自分の軸を「チーム力が発揮できる仕事」として決め、その企業の風土や理念がどのようにマッチングするのかを常に考えて、たくさんの企業の説明を聞きました。そしてそこで気になった企業のセミナーにすべて参加し、企業の方からとにかく沢山話を聞くようにしました。一人だけではなく複数人の方と話をして、多角的にその企業のことを分析しました。

就職活動を終えて振り返ってみると、自分の軸を決めたことでかなり効率的に就職活動を進めることが出来たのではないかと感じています。

就職活動をもっと早く始めていればより沢山の企業と関われたのかと思うと、少し後悔していますが、就職活動を通して様々な人から聞いた話は就職活動だけでなく、今後の人生の糧になるような話が多く、知見がかなり広がりました。

 

◆情報収集はどこが良かったか、また改善すべきだったか

【良かった点】

先ほども書きましたが、私はとにかく自分が気になった企業のセミナーに足を運び、その企業で働く方々から直接情報を得るようにしていました。そして、このやり方で正解だったと思っています。

就職活動における情報収集の目的は、主に「自分に合った企業を探すこと」と「企業研究を行うこと」の2つだと思います。

もちろんインターネットで検索をすれば、企業のニュースや口コミ、社員のインタビュー記事などの様々な情報を拾うことができます。しかしながら、単純にその情報を見るだけでは上記の目的のどちらも達成することはできません。

実際にその企業を訪問して話を聞き、社員の方の人柄を見る。そして、実際の仕事の様子を肌で感じて、自分自身がそこで働く姿をイメージしたりしないと、自分に合った企業を見つけるのは難しいと思います。逆に、自分の足で情報を収集していると、自然とその企業に対して伝えたい自分自身の思いなども固まってきます。

企業研究をするにしても、誰もが見ているであろうインターネットの情報をそのまま覚えるのではなく、プラスで自分の頭に落とし込んで考え、分析する必要があります。

私は実際に足を運んだことで、そこでしか得られない情報を得ることができたと思っていますし、直接社員の方と対話したことにより、自分の中でしっかりと情報を消化することができました。また、面接などでも借り物の言葉ではなく、自分の言葉で伝えることができたと思います。

【改善点】

噂に流されて落ち込んだことです。

私は他人の話を簡単に信じてしまいやすく、どちらかと言えば流されやすい性格なため、様々な噂に翻弄されてしまいました。○日までに結果が来なかったら諦めたほうがいいとか、SPIは8割くらい取らないと通らないとか、そんな噂レベルのことを耳にしては落ち込んだりしていました。結果的には当たっている噂もありましたが、大体は外れたので今思うと落ち込み損だったと思います。就活中は特にこの手の噂をよく耳にしますが、自分が取り組んできたことに自信を持って、軽く受け流すくらいの気概で望んでいいと思います。

 

◆なぜ総合商社なのか

「新しい価値を生み出す仕事ができると思ったから」です。

私は中学3年生の時に、両親にiPhoneを買ってもらい、そのイノベーションに感動しました。そして、自分もこのような何か価値のあるモノが作りたいと考え、情報工学科を志しました。

しかし、大学に入り研究室に配属され、実際に研究を通じてシステムの開発を行ってみると、私個人で関わることができる範囲は非常に狭いことに気づきました。

自分が何かモノを作る仕事に就いたとき、私個人としてはその一部にしか関わっていないとなったら、果たしてそれは私が当初抱いた夢と同じものだろうかと疑問を抱くようになったのです。

そんな中、総合商社という業界を知りました。部活の先輩が総合商社業界に進んでいたため、存在としては知っていたのですが、具体的に何をしているのかまでは知りませんでした。企業説明会などで説明を聞いて、単純なトレーディングだけでなく、様々な事業を行っていることを初めて知りました。

そして、自分自身で新たな製品や革新的な技術を生み出すのではなく、そういったものを世界中に広め、必要な場所に必要なモノを作ることでも新しい価値を生み出せるのだと気づき、総合商社に興味を持ちました。

 

◆なぜその企業に決めたのか

私が豊田通商を選んだ理由は2つあります。

1つは、グループウェイである「チームパワー」に共感したためです。

私は、高校・大学・大学院とラグビーをしており、その経験を通じて、チームが一丸となって何かを成し遂げることの達成感や、力強さをよく実感していました。そのため、私も仕事をするなら、またそういった環境に身を置きたいと考えていました。

豊田通商のネクストモビリティ事業では、移り変わる自動車の形態に対応していくために全本部に事業グループを設置し、豊田通商全体で取り組むことでチームパワーを発揮しようとしています。学生目線からでも、チームパワーを企業風土として垣間見ることができたことが、印象的でした。

2つ目は、ありきたりな答えになりますが「人」です。

豊田通商の社員の方からは沢山お話を伺いましたが、学生と同じ目線に立って話してくれる方が多かったです。大学のラグビー部に豊田通商の方がコーチとして来てくださっていたのですが、その方も学生に寄り添ったコーチングをされる方でした。忙しい中でも試合が近づくと、毎週練習に参加して色々な話をしていただき、ラグビーの技術以外の大切なことも沢山学びました。常に相手目線を忘れずに仕事に取り組む人が多いからこそ、関係者の方とも深い信頼関係を築きながらビジネスを展開できているのだと感じました。

 

◆後輩達に伝えたいこと、アドバイス

就職活動はいろんな意味で余裕を持って取り組んでください。

もちろん就職活動を始める時期もそうですし、就職活動中の心の持ち方もそうです。

始める時期に関しては、冒頭に書いた通り余裕のあるスケジュールでスタートすることがとても大切です。特に、自己分析は終わりがなく果てしないので、自分の人生を振り返りながらノートにまとめていると、気づけば日が暮れていることもありました。常日頃から自分が何を考えてどう行動したのかを振り返っておくと良いと思います。就職活動を終えて感じることですが、面接で一番の武器になるのはやはり自己分析です。自分のことを深く知ると、どんな質問でも自分の言葉で返せるようになると思います。

また、就職活動中は何かと心が荒みやすいです。私は、自分の中で6月が勝負だと決めていたのですが、周りの友人達が早い段階で就職活動を終えるとやはり焦りますし、初めてお祈りメールを貰った時は、誰もが通る道だと知りつつも落ち込みました。

適度に息抜きをして心にゆとりを持つことは大切だと思います。オススメは、遠出をしたらその土地の美味しいものを食べることです! 頑張ってください。

 


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