人事部発「学生たちに告ぐ!」

2019年04月18日

伊藤忠商事 人事・総務部
岸本莉香さん(4)

商社は学生のどこを見て、何を感じて内定を出すのか――。
その疑問に答えるべく、日本を代表する商社の人事部採用担当者にご登場いただき、最近の学生像や求める人材について語ってもらった。今回は、学情調査による2019年就活学生の人気ナンバーワン企業に輝いた、伊藤忠商事人事・総務部採用・人材マネジメント室の岸本莉香さん。自らの経験も含めて語る岸本さんからのアドバイスに耳を傾けてほしい。

2つ目にお伝えしたいのは面接では自分の素を出すべきだということです。
私は就活当初、面接ではいかに自分がクールで優秀であるかを見せなければならないと思っていました。つまり、大学時代の学業や体育会での実績、留学の経験など、輝かしい経歴を伝えなければと考えていたのです。
しかし、今、採用担当として感じるのは、面接官が見ようとしているのは皆さんの経験の功績そのものではないということです。私がマネージャーを務めたラクロス部の大会での成績や専攻語であるスペイン語の試験結果などは、入社後そのまま社内で活きるわけではありません。面接官は、皆さんとの対話の中で、皆さんがどのような想いを持っているのか、またどのような行動を選択する人間なのかを感じようとしているのです。たとえ英語力に自信がなくても、海外経験がなくても、誰もが驚くエピソードを持っていなかったとしても、皆さんの秘めたるポテンシャルを理解した上で、その可能性を信じ、一緒に働きたいと思うかどうかを判断するのです。
ですから、面接ではあくまでも自然体で自分の言葉で話すように心がけてください。すらすらと話せなくてもかまいません。皆さんの話す言葉の端々から滲み出てくる謙虚さや愛嬌、誠実さに至るまで面接官はつぶさに感じようとしているのです。

自由闊達な社風のもと、伊藤忠商事では既存の〝常識〟にとらわれることなく、個人の力量を思う存分発揮して、新たなビジネスでも創造することができます。人生において常に成長を続けたい方、まだ見ぬ新しい価値を創り出したいという強い想いを抱いている方と、2020年入社のセミナーや面接の場でお会いできることを心から楽しみにしています。

 

岸本莉香(きしもと・りか)

 1994年、香港生まれ。大阪大学外国語学部スペイン語学科卒。2018年入社。父親の赴任で5歳から10歳まではフィリピン、帰国後は京都で過ごす。学生時代は男子ラクロス部のマネージャーとしてチームを支えその勝利に貢献することを目指すだけでなく、スペイン・バレンシアへの留学も経験。「挑戦」をモットーに人生を歩んできたことから、固定観念にとらわれず、業界に先駆けて何事にも挑戦する伊藤忠商事の風土に惹かれたという。

「学生時代から周りを巻き込み、新しいことに挑戦することにやりがいを感じていました。そこで、モノや技術よりも“人が財産”であり、フットワーク軽く新しい価値を生み出せると感じたことから、総合商社を志望しました。伊藤忠商事は、五大商社の中で社員数が最も少ない会社です。若手から大きな仕事を任され、主体性を持ってチャレンジできる風土があります。また、『変化』を厭わない社風に惹かれて入社を決めました。現在担当している採用業務は企業ブランディングの要素があり、また一度に100人以上の人材を採用し、長期的に育成する点では投資にも似ており、日々やりがいを感じています。伊藤忠商事のファンを1人でも多く増やせるよう、その魅力を全力で伝えていきます」

 

『商社』2020年度版より転載。記事内容は2018年取材当時のもの。
写真:葛西龍

 


関連するニュース

商社 2024年度版「好評発売中!!」

商社 2024年度版
インタビュー インターン

兼松

トラスコ中山

ユアサ商事

体験