人事部発「学生たちに告ぐ!」

2021年03月10日

守谷商会
人事部 人事課
人事・採用担当
神田篤志さん
(1)

商社は学生のどこを見て、何を感じて内定を出すのか――。
その疑問に答えるべく、日本を代表する商社の人事部採用担当者にご登場いただき、最近の学生像や求める人材について語ってもらった。

 

皆さんの「リアル」を創造する―。それが守谷商会の仕事です。

たとえばIT端末のスマホやタブレット。いまや皆さんが手にして一瞬たりとも離すことのない、これらデバイスの起動には充電が不可欠です。その電気を作る発電所には私たち守谷商会がカスタマイズした機械が並んでいます。また、蛇口をひねれば勢いよく流れ出す水。皆さんの喉の渇きを潤し、温かいシャワーや湯船となり疲れたからだをリラックスさせてくれる水を作る浄水場にも守谷商会の納入した機械が並びます。さらに、皆さんが暮らす住宅やマンション、皆さんが歩く道路や橋、皆さんが使う電車、バス、車……。もしかするとそれらもすべて、守谷商会がプロデュースした最先端の産業用機械から生み出されているのかもしれません。つまり、デジタル時代に生きる皆さんを取り巻く「リアル」をがっちりと支えている商社、それが私たち守谷商会なのです。

B to Bを主体としたビジネスを展開する守谷商会は、正直なところ、皆さんにとってあまり馴染みのある存在とは言えないでしょう。しかし、電気・ガス・水道などのインフラ産業や自動車・鉄鋼・プラントなどの業界では、高度な技術力を持つ「エンジニアリング商社」として広く知られています。しかもその歴史は古く、実に百年以上。1901年9月、20世紀の訪れとともに誕生し、西欧からの輸入機械が主流だった当時の日本の産業界に国産の優良な機械を推奨販売することを目的に営業を続け、世紀を跨いだ今日も、社会の隅々にまで私たちの提案した高機能で「世界に一つ」だけ、つまり「オンリーワン」の機械・装置をお届けしている、老舗であり最先端の機械商社なのです。

創業以来、日本の発展とともに成長を続けてきた守谷商会ですが、すべての「百年企業」がそうであるように、この間、時代の荒波をいくつも経験してきました。ただ、その一世紀を超える歳月において、社会的あるいは経済的にどんなに苦しい状況下であろうと、一度も赤字を出すことなく、黒字決算を維持してきたという事実は、私たちが皆さんに胸を張ってお伝えすることができる守谷商会の誇れる歴史だと考えます。自己資本比率もグループ全体で50パーセントを超えており、経営は健全そのもの。では、なぜ規模の大小にかかわらず好不調の激しい商社業界において、このように理想的な経営ができるのかと言えば、そのいちばんの理由として挙げられるのが「産業用機械の受注生産品」にフォーカスした独自のビジネスモデルを構築しているということです。

産業用機械の受注生産品と言うと「機械メーカーなのかな」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、私たちはメーカーのように機械を生産することはありません。しかし、クライアントからの要望に応じて、あるいはクライアントが直面している課題を見つけ出し、それを解決するために、私たちがプロジェクトの総合プロデューサーとなり、新たな仕様や基本設計をリードし、国内外の機械メーカーに発注し、 製造プロセスを確認しつつ、要望に沿った製品をクライアントに引き渡すという、他商社の追随を一切許さない高度な付加価値ビジネスを行っているのです。しかも私たちは〝売って終わり〟のビジネスは行いません。アフターケアまで担当者がしっかりと対応することで、納入した機械設備に万全の責任を持つとともに、クライアントとの良好な関係を積み重ねていくのです。また、このように守谷商会が扱う商材は〝一点モノ〟であるため薄利多売の負のスパイラルに陥ることはなく、IT全盛のこの時代においても、インターネットで容易に売り買いができるものではなく、AI(人工知能)に取って代わられるものでもありません。だからこそ、守谷商会の営業社員たち、いわゆる〝モリタニパーソン〟は常に自信と誇りを持って自らの得意とする「提案営業」を行い、クライアントもメーカーも私たちが営業に訪れるのを心待ちにしてくれているのです。

産業用機械は形状も非常に大きく、価格も数百万から億単位のものまで様々ですが、そのプロジェクト全体をコントロールし、クライアントやメーカーと一緒になってまったく新しい最新鋭の機械を作り上げていく醍醐味や快感、そしてやりがいは、男女を問わず、また文系理系の垣根を超えて誰もが感じるほどの大きさがあり、不思議なことに、一度その楽しさを経験すると、次もまた大きな仕事を取ってやろう、という気持ちが湧き起こってきます。この高いモチベーションがモリタニパーソンの営業力の源泉でもありますし、その根底にあるのが「人間力」なのです。

商社とは多くの人たちと関わり、そして巻き込みながら、関係者全員を成功へと導いていく仕事です。時には意見がぶつかり、議論が延々と続くこともあるでしょう。そんな中で、最適な解決策を見出していくには、明るく、粘り強く、誠実に物事を進めていける人間力が必要なのです。ですから、守谷商会の採用活動においては、今日の社会情勢に合わせ、感染防止策を整えた上で、面接官に学生1人という、1時間にも及ぶ「個人面接」で皆さんの人間力をじっくりと見させていただき、「本当にこの人に来ていただきたい」と思った方にだけ、次の面接に進んでいただいています。

⇒その

 


関連するニュース

商社 2024年度版「好評発売中!!」

商社 2024年度版
インタビュー インターン

兼松

トラスコ中山

ユアサ商事

体験