伊藤忠商事
人事・総務部
採用・人材マネジメント室
相馬隆光さん(1)
商社は学生のどこを見て、何を感じて内定を出すのか――。
その疑問に答えるべく、日本を代表する商社の人事部採用担当者にご登場いただき、最近の学生像や求める人材について語ってもらった。
「誰かじゃない、自分だけの今を」
いまこのページを開き、熱心に読んでいる皆さんは、就職活動に本気で取り組んでいる方たちだと思います。皆さんはこれから未来へと足を踏み出そうとしているわけですが、果たして自分だけの〝今〟を生きていますか。いくつもの道が皆さんの目の前には開かれています。そして、どの道を選ぶかは皆さんの自由。でも、その道は本当に皆さん自身が心の底から渇望している道なのか、ただ知名度の高い企業だから、あるいは誰かが安定していると言っているから選ぶのか…。私たちはそんな周囲の声に流されるのではなく、自分で選んだ「今」を生きたいと強く想い、その一歩目を踏み出そうとしている皆さんとともに未来を創りたい、そう考えています。
創業以来160年余り、私たちの歴史は山あり谷あり、常に課題と向き合いながら前に進み、変化を続けてきました。もちろん、時には壁の高さに躊躇し、現状維持(安定)に心が傾くことも少なくなかったでしょう。しかし、伊藤忠商事の先人たちは、誰が何と言おうと自分の決断を信じ、とことん創意工夫を繰り返し、社会に必要とされる「新たな価値」を提供し続けてきました。それは平坦な道のりではなく、幾度も失敗を重ね、悔しい思いを味わいました。しかし、それでも私たちはその都度、自分たちの「今」を信じ続けました。その過程で、私たちの中に「失敗しないことより、失敗を恐れない、そして、失敗しても起き上がることを良しとする」というDNAが育まれることになったのです。自分が考え抜いた道を、失敗を恐れずに挑戦する。それこそが、総合商社・伊藤忠商事です。
また、「社会貢献」と言葉にするのは簡単ですが、世の中の課題を解決するのはそうたやすいことではありません。しかし私たちは、「変化」の激しい時代の中で、常に世の中が抱えているニーズに焦点を当て、それを解決していく「マーケットイン」の視点を持つことが、より良い未来に繋がっていくと信じています。ですから、単に新たなビジネスを創出するだけでなく、社会課題である「働き方改革」も実行に移してきたのです。こんな私たちとともに未来を創りたい、そう考える皆さんと、これから始まる2022年度入社の採用活動の場でもお会いしたいと思います。なお、2022年度入社の新卒採用スケジュールは現在策定中ですので、ここでは2021年度入社の新卒採用の流れを時系列に紹介させていただきます。
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