三菱商事 人事部 採用チーム
久保井慎太郎さん(4)
商社は学生のどこを見て、何を感じて内定を出すのか――。
その疑問に答えるべく、日本を代表する商社の人事部採用担当者にご登場いただき、最近の学生像や求める人材について語ってもらった。今回は、商社の雄、三菱商事・人事部採用チームの久保井慎太郎さん。自らの就活体験や三菱商事入社の理由なども含め、久保井さんから皆さんへのメッセージを肌で感じてほしい。
ここからは私自身の就活経験を少しお話ししたいと思います。
私が三菱商事に決めた一番の理由は社員訪問でした。グローバルでダイナミックな仕事であること、その仕事を社員一人ひとりが泥臭く、全力で切り拓いていることを知り、「堅苦しい」と勝手に思っていた三菱商事のイメージが変わったことが理由でした。皆さんも機会があれば、三菱商事に限らず、是非、興味を持っている業界や企業の方にお会いされると良いと思います。どんな仕事をするか、業界でどのような立ち位置にいるか、なども大事な要素だとは思いますが、社員の方がどんな想いで働いているのか、どんな人柄なのかといった観点も実際に働く場を選ぶうえで重要だと思います。私自身も外資系の金融やコンサル、メーカー、広告など幅広く業界をみて、インターネットにある情報だけでなく、可能な限り自分の足で情報を取りに行きました。実際に自分が取得した情報はもちろん、その時感じた感覚も大事にして、自分が働く場を選びました。社員訪問では目標とすべき憧れの人と出会うのも大切ですが、いい意味で心地良さを感じるかどうかもとても大切ではないかと思います。
最後になりましたが、2020年入社の採用活動においても三菱商事は社員と触れ合う機会を豊富に設けていきます。是非、社員訪問やセミナーなどで直に社員と話してみてください。実際に会うと、当時の私と同じように、三菱商事のイメージが大きく変わることがあるかもしれません。皆さんが働く場として、仲間として、フィットするかどうか是非感じていただきたいと思います。私を含め、三菱商事の社員全員、強い志を抱く皆さんとお会いし、その想いを分かち合えることを心から楽しみにしております。
久保井慎太郎(くぼい・しんたろう)
1995年、さいたま市生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。2018年入社。父親の転勤に伴い、13歳から約2年間、マレーシアのクアラルンプールで過ごす。大学時代はカリフォルリア州立大学ノースリッジ校に1年間留学して英語を学ぶ。就活では“自分らしく働ける場所”という観点で三菱商事を選んだ。
「商社パーソンの仕事に対する姿勢から、“グローバルでダイナミックなビジネス”の背景には細やかな心遣いと日々の泥臭い仕事の集積があることを知り、自分の性格に合っていると感じて商社業界を志望。具体的な業務内容より、自分が意見を言え、納得して仕事ができる環境を重視し、その想いを受け入れてくれたのが三菱商事でした。人事部への配属は驚きましたが、大学時代からとことん人と向き合っていきたいという気持ちがありましたし、首尾一貫して自分で仕事ができる部門を希望していましたので、自分で構想し、実行する“採用”というチャレンジングな仕事には非常に満足しています。将来は三菱商事でさまざまな業務を通じて、社員みんなとファミリー意識を持ってビジネスを立ち上げたいと考えています。自分が関わった人たちがみんな笑顔で働く、そんな社会を作りたいですね」
『商社』2020年度版より転載。記事内容は2018年取材当時のもの。
写真:葛西龍