人事部発「学生たちに告ぐ!」

2019年05月31日

兼松 人事総務部 人材開発課
松原俊介さん(5)

商社は学生のどこを見て、何を感じて内定を出すのか――。
その疑問に答えるべく、日本を代表する商社の人事部採用担当者にご登場いただき、最近の学生像や求める人材について語ってもらった。今回は、いま最も勢いのある情熱商社「兼松」の人事総務部人材開発課で採用を担当する松原俊介さんだ。

 

大学3年の2月中旬にドイツ留学から帰国した私は、正直申し上げて「就活弱者」だったと思います。インターンシップや業界研究、企業研究などもままならないうちに3月1日を迎えたのです。そんな中、ドイツで世界中からきた留学生と交流することで、世界を股にかけて働ける環境に魅力を感じ、外から日本を見たことで、より日本企業の海外進出に貢献したいと考えるようになりました。さらにAIやIoT等テクノロジー時代の変化に柔軟に対応できる人材に成長することを夢見て企業選びを行いました。限られた時間の中で、メーカー・物流・金融等様々な業界のセミナーに通い、社員訪問を行った末に私が辿り着いたのが、常に時代の先を読み、事業モデルや事業形態をその時代の情勢に合わせて変化させながら成長を続ける「兼松」という企業だったのです。様々な業界の話を聞いたことで、世の中には無数に仕事があり、社会はそうした仕事によって成り立っているという当たり前のことに気づきました。この経験は自分たちだけでビジネスを完結することのない商社ビジネスを知る上でも、また社会を構成する多彩な仕事を知り、仕事とは何かを考える上でも、そして面接の場で幅広い考えを述べることができたという点でも、非常に役に立ちました。ですから、皆さんも周囲の数少ない意見や思い込み、先入観、インターネット上の情報に振り回されて業界・企業を絞るのではなく、まず自分の足を使ってその業界、その企業で働く人の話を聞きに行ってほしいと思います。

また、皆さんが素直な心で社会の先輩たちの言葉に耳を傾けると、想像とは異なる思わぬ気づきを得られるはずです。そういう意味で、新卒一括採用という、すべての企業が学生を広く受け入れる日本の特徴的な就活を目一杯楽しんでやろうという気持ちを忘れないでいてください。私自身、留学からの帰国後、就活から内定まで怒濤の4か月でしたし、悩んだこともありました。しかし、いま振り返ると、将来を本気で考える大切な時期だったと思います。昨年度、採用担当となった私は面接の控室で皆さんに「就活は楽しいですか?」と質問しました。おなかを抱えて笑い転げるような楽しさはないかもしれませんが、何事も楽しもうとする前向きな姿勢は持っていてほしいと思います。実際、「楽しいです」と屈託なく答えた方の多くは選考を通過していたように感じました。そして就活を十分に楽しんだあと、最後は自分の責任で自分の進路を決めてください。両親・友人の意見は新しい視点を与えてくれる良いアドバイスとなると思いますし、私自身も就活中、父親と仕事・業界に関して様々な話をし、非常に有意義なものでした。最終判断をする前に相談するのもいいでしょう。しかし、「親が言うから、友人がすすめるので…」といった理由で自分の人生を決めることができますか。人生の責任は自分でとるしかありません。ですから、最後は自分自身で決めることだけ肝に銘じておいていただきたいと思います。

さて、冒頭に申し上げたとおり兼松は「事業創造集団」であり、また、「GENKAISHIRAZUの集団」でもあります。「ゲンカイシラズ」とは、兼松が求める人物像です。人は自らの限界を決めると、それ以上成長できなくなる生き物だと言われます。兼松には無限の可能性があることを信じ、どこまでも伸び続けようとする人間が集まっています。そんな情熱的でお人好し、GENKAISHIRAZUな兼松の社員とともに成長を続けたいと考える「兼松ファン」の皆さん、そして未来の「GENKAISHIRAZU」の皆さん、兼松が創業130年を迎える2019年のセミナー、面接の場でお会いしましょう。楽しみにしております。

 

松原俊介(まつばら・しゅんすけ)

1994年、さいたま市生まれ。上智大学文学部卒。2018年入社。ドイツ出張の多い銀行員の父親からドイツ人の合理的な働き方を耳にしていたこと、その強固な経済基盤、またサッカーやビールといった文化面に惹かれ、ドイツに1年間留学。就活では、留学経験から日本企業の海外展開に貢献したいという想いが湧き、さらに様々な国籍の学生との関わりから、海外で働きたいという想いが湧き、商社を志望するようになった。

「電子部品や鉄鋼などのメーカーも視野に入れつつ、専門商社から総合商社まで幅広くアプローチしましたが、OB・OG訪問や座談会でお会いした兼松の社員は面倒見が良く、質問には120%の回答をくれる。また若手社員から『会社をこうしたい』という強い当事者意識を強く感じ、『純粋にかっこいいな』と感じました。そんな企業は他になく、両親や友人がすすめてくれた他社の内定は辞退して自分自身の判断で兼松に入社することを決めました。当初はドイツ関連の仕事がある部署を考えていましたが、全社的な視野が持てるメリットを考えて人事総務部を第一志望としました。将来の夢は、中小企業の世界進出をサポートするビジネスを立ち上げることです」

 

『商社』2020年度版より転載。記事内容は2018年取材当時のもの。
写真:葛西龍

 


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