JFE商事 人事部 企画人事室
孫山日菜子さん(3)
商社は学生のどこを見て、何を感じて内定を出すのか――。
その疑問に答えるべく、日本を代表する商社の人事部採用担当者にご登場いただき、最近の学生像や求める人材について語ってもらった。
〝根拠のある不安と根拠のない自信〟を大切に
最後に、就活生の皆さんに、私自身の就活経験をお話ししますので、参考にしていただければと思います。私はとにかく、様々な業界の説明会に参加し、噂やイメージでなく自分自身で直接その会社を知ることを大切にしていました。いざ社会に出ると、どんな会社であっても、学生の目からは見えないしんどい場面がたくさんあるはずです。そんな時に振り返っても「あの時の自分は絶対にこの道を選んだ」と、確信を持てるように、悔いのない就活をして欲しいと思います。また私自身尊敬する人事の方に言われた「根拠のある不安と根拠のない自信が大事」という言葉が今も胸に残っています。きっと皆さんも就活に対して、漠然と不安を感じることがあるかと思います。そんな時、「なぜ不安なのか」、目を背けず理由を考えてみてください。たとえば、「Webテストが苦手だ」「面接でゼミのことを聞かれたら上手く答えられない」など、そこには必ず不安になる根拠があるはずです。選考が開始するまでの期間は、徹底的に〝根拠のある不安〟と向き合い、その要素をつぶしておいてください。その上で、面接に臨む際は、〝根拠のない自信〟も大切にし、面接官に対し堂々とご自身を表現してほしいと思います。
JFE商事が大切にしているのが、魅力ある「人」の育成、そして、人が力を合わせて結果を生み出す「チーム力」です。皆さん一人ひとりが元々持っている、魅力や才能を発揮できるよう、周囲が全面的にサポートしていきます。まずはセミナーや説明会に参加し、現場で働く社員と触れあって、JFE商事の社風を感じてみてください。皆さんにお目にかかれることを、心から楽しみにしています。
孫山日菜子(まごやま・ひなこ)
1996年、神奈川県横浜市生まれ。早稲田大学社会科学部卒。2019年入社。高校時代はチアリーディング部、大学時代にはスキューバダイビングサークルの活動に熱中。
「商社を志望したのは、さまざまな業種に就活する中で、多種多様な社会人や就活生とふれあったのがきっかけです。魅力を感じた人の共通点が、海外経験でした。異文化を体験することが、自らの考えを育てることにつながるのでしょう。私は高校、大学と課外活動に専念していたので、海外の経験はほとんどありませんでしたが、だったら社会人のステップでやってみよう、と考えました。そのため配属先は貿易の部署を希望していましたが、人事部に決まって驚くともに、光栄だと感じました。人材という、企業として重要な部分を担当するわけですから。今は予算検討までを含めた採用活動企画の立案を担当しています。女性の採用担当が3〜4年ぶりだったこともあり、初年度、初めて任された大きな仕事が、2月の女性向けセミナーの企画でした。ところがそれ以降、コロナ禍での採用活動となり、学生に対してリモートなどでどう細やかに対応していくかに苦心しました。ただ、任せられる裁量が大きい分、上長に相談すれば必ず時間を割いてくれるので、安心して全力を尽くすことができています」
取材:2020年9月