伊藤忠丸紅鉄鋼
人事総務部 人事企画チーム
奥町遼太郎さん(3)
商社は学生のどこを見て、何を感じて内定を出すのか――。
その疑問に答えるべく、日本を代表する商社の人事部採用担当者にご登場いただき、最近の学生像や求める人材について語ってもらった。
商社業界初の先駆的ビジネスモデルとして誕生以来、MISIは目覚ましい勢いで成長を遂げてきました。そして、MISIに求められる機能のレベルはさらに高く、事業領域はさらに幅広く、奥深いものとなってきました。とりわけ圧倒的な経営力・資本力を背景とした「事業投資・事業経営」については積極的に推進しており、現在、国内外に150以上のグループ会社を有するまでになりました。そこでは、多数のMISI社員やMISI出身者が経営者として手腕を奮っています。また、将来の経営者となるべく、若いうちからマネージャークラスとして海外駐在し、現地スタッフを率いて事業を牽引する社員もいます。彼らは、時には自分より年齢も知識も上回るエンジニアや、文化や言語の異なるスタッフに指示を出し、マネジメントすることが求められます。単に〝鉄を売る〟だけにとどまらず、顧客や現地スタッフとともに最良の採掘場所を探し回ることもあります。そういった環境で必要とされるのが、コミュニケーションを密にしながら、相手をリスペクトし、その言葉に真摯に耳を傾ける力とマインドです。現在、当社はグローバルに展開するだけでなく、世界各地で地場に根付いたビジネスを浸透させるローカリゼーションを同時に推進する、いわば〝グローカリゼーション〟を積極的に推進しています。そのためには高度な能力を身につけることがますます重要であり、入社早期段階からグローバルに活躍するためのキャリア育成に力を入れています。地球規模で活躍したいと思われている方には絶好の環境をMISIは用意していますので、ぜひとも当社の選考にご応募いただきたいと思います。
また、最後になりますが、冒頭で申し上げたように、当社は伊藤忠商事と丸紅の鉄鋼部門が統合して誕生し、この10月で20年目を迎えました。現在は私のように設立後に入社した社員が65%超となっています。この数字が意味するのは、伊藤忠商事と丸紅、両社の伝統を引き継ぎながらも、それらとは異なる独自の企業文化が育まれてきたということです。例えば、取引先を始めとする社外とのコミュニケーションはもちろん、社内においても部署間のコミュニケーションを密にとることで、チームワークをより一層強化してきました。そういった、垣根を作ることなく何事もオープンに徹底的に話し合おうという精神から、新入社員であっても積極的に意見を述べることができ、会議や普段の業務などにおいても必ず自身の意見を求められる風土があります。こうしたMISI独自の社風が醸成される一方で、伊藤忠商事・丸紅とは人材交流を行い、人材育成やビジネスの面で濃密な連携が行われています。例えば伊藤忠商事が生鮮果実・野菜の販売で有名なドールを買収した際、その缶詰のマテリアルをMISIが一手に扱いました。また、丸紅が中心となって福島県沖に設置した洋上風力発電においては、MISIが鋼材を供給しました。
繰り返しとなりますが、このように伝統ある2つの総合商社の系譜の上に、〝鉄鋼〟という商材へのこだわりと愛情を持って幅広いビジネスを展開する〝総合力を備えた鉄鋼商社〟がMISIです。当社は業界トップクラスの収益をあげつつも、それに甘んじることなく、社員一丸となってさらなる飛躍を目指しています。地球を舞台に〝グローバル〟に活躍したいという情熱を持つ、誇り高き鉄鋼商社・MISIに魅力を感じる皆さんとお会いできるのを楽しみにしています。
奥町遼太郎(おくまち・りょうたろう)
1997年、横浜市生まれ。早稲田大学商学部卒。2019年入社。小学校1年から高校までは野球に没頭し、大学時代は体育会ラクロス部で日本一を味わう。就活では一人のビジネスパーソンとして信頼を勝ち取り新しいビジネスを生み出す商社の働き方に惹かれたこと、生活のインフラ基盤に興味を抱いていたことから、「鉄」という商材に惹かれ、伊藤忠丸紅鉄鋼に入社を決めた。
「鉄鋼をやりたいという想いが強かったこと、また、スポーツで得た私の価値観について面接官の方が最も真剣に耳を傾けてくれたことがMISI入社の決め手です。面接を受けるに従って、どんどんモチベーションが上がる商社、それがMISIでした。社内の雰囲気や風通しは聞いていた以上に良く、人にやさしく人を大切にする会社に入れたことに満足しています。人事総務部、しかも採用担当としての配属には驚きましたが、社内のさまざまな部門や地位の方と接することができ、商社で働く基礎力を身に付けられるというのは大きなメリットだと思います。MISIには〝キャリアデザイン申告〟という制度があり、今後のキャリアステップを自身で考えて次期希望部署を上長に申告でききます。また社内ローテーションもキャリアデザイン申告を考慮しながら社員のローテーションを検討しています。僕自身も今の業務で培ったスキルや考え方を今後どのように生かしていくのかよく考えて将来のキャリアビジョンを設計していきたいと思います」
取材:2020年9月