ダイワボウ情報システム
人事総務部 人材開発課
番匠谷しのぶさん(3)
商社は学生のどこを見て、何を感じて内定を出すのか――。
その疑問に答えるべく、日本を代表する商社の人事部採用担当者にご登場いただき、最近の学生像や求める人材について語ってもらった。
社員も内定者も当社にとっての宝
当社が扱うのは最新のIT商材であり、今後そのニーズはより高度に、そしてお客様の層も幅広くなっていくはずです。そのための専門知識が自分に身につくかどうか、不安に感じるかもしれません。しかし当社では学びのための制度もそろえています。パソコンスキルの資格を取得すると、会社が祝金を支給する制度もあります。2021年入社予定の内定者全員にコンピュータやインターネットに関する基礎知識とスキルを総合的に証明できる国際資格「IC3」の資格取得をお願いしており、IT業界へ入社するにあたり、ITに関する基本的な知識を習得していただいております。様々なクラウドサービスが普及しているため、社内ではAzureやAWSに関する資格取得者が増えてきております。また、特に仕入を中心にグローバル化が進展し、将来的に英語力の必要性が想定される中で、社員の英語力向上を促進するため、TOEICの取得も推奨しており、祝金も支給されています。商社は人が財産であるとよく言われますが、魅力的な人材となれるよう、あらゆる方面で会社が社員のスキルアップへ投資している表れと思っていただければと思います。
1〜2年目には営業活動や業務知識の研修があり、客先訪問時のプロセスを学んだり、業務プレゼンを行う発表会があり、先輩社員や上司が営業ノウハウをしっかり指導し、新人を育てる風土があることも当社の特徴です。もちろん、3年目以降も論理的思考力を鍛える研修やマーケティング手法、コーチング手法を学ぶ研修が用意されており、各階層に応じた社内教育プログラムが充実しています。
コロナの影響で今年度の就活は厳しいものとなり、内定を得てからも不安を感じる学生が多かったはずです。当社で内定をお出しした学生の一人は、「突然内定をなかったことにされる悪夢を3度も見た」と言っていました。私自身、人事を担うものとして内定者を不安にさせることは絶対に避けたいと考えています。そのため、当社の社内報などを郵送して、学生の不安を取り除き〝もうDISの仲間なんだよ〟と語りかけることに力を入れました。また内定者対象のSNSを開設し、そこに人事部も加わって常にコミュニケーションを取る場を設け、内定者の不安に寄り添う取り組みも行ってきました。
トップクラスのディストリビューターとして、広大なフィールドの中で新しいことに挑戦する勇気を持ち、成長を止めないDISで自分の力を試してみたい。そんな志を持った皆さんと、ぜひ一緒に仕事がしたいと思います。私たちは、皆さんを待っています。ぜひ当社の門を叩いてみてください。
番匠谷しのぶ(ばんしょうや・しのぶ)
1986年、大阪府生まれ。社会学部卒。2008年入社。大学では放送部に所属し、テレビ局のコンテストに出展したり、地元の祭りの司会を経験したことも。
「入社当時は営業部への配属を希望していましたが、最初の7年間はマーケティング部に所属し、どんなメーカーに注力して商品を組んでいくべきかなどを分析する仕事に就いていました。マーケティングのスペシャリストを目指そうと思っていた頃、営業部へと配属されましたが、人とコミュニケーションを取るのが好きだった私は、担当先に足繁く通うことでキャリアの少なさをカバーし、およそ半年後には全国規模のドラックストアのPOSレジを入れ替える案件を受注し、営業職でも自信を持って仕事ができるようになりました。現在、採用業務に携わって2年目ですが、人事の仕事はマーケティングととても良く似ていると感じる日々です。学生にこの会社っていいなと思ってもらえるにはどんなアプローチをすればよいか、学生に刺さる要素は何かを考えることは、マーケティングの手法そのものです。これまでの経験を生かし、学生に当社の存在意義を深く理解してもらえるよう、力を尽くしていきたいと考えています」
取材:2020年9月