JFE商事 人事部 企画人事室
孫山日菜子さん(1)
商社は学生のどこを見て、何を感じて内定を出すのか――。
その疑問に答えるべく、日本を代表する商社の人事部採用担当者にご登場いただき、最近の学生像や求める人材について語ってもらった。
JFE商事の強みと社員像
JFE商事は、世界有数の鉄鋼メーカーであるJFEスチールを含むJFEグループの中核商社として大きな存在感を示しています。提案力・発信力を高め、お客様と共に持続的に成長する企業を目指し、日本はもとより世界各地で、日々新たなマーケットを切り拓き、新規ビジネスを創造し続けています。
そんなJFE商事の最大の強みと言えば、やはり「人材力」をおいてほかにありません。
JFE商事では、鉄鋼製品を中心に鉄鋼原材料、資機材、さらにグループ全体では食品やエレクトロニクスなど、世界最高水準の商材を取り扱っています。しかし、現実のビジネスシーンにおいては、そうした商材の優劣、あるいは価格だけで商談がまとまるというわけではありません。国内外の社員たちが現場を走り回って独自の情報を収集、的確に分析し、それをもとにお客様に高い付加価値のある提案を行うことによって、他社に一歩も二歩も先んじたスケールの大きなビジネスを展開することができるのです。
そんなJFE商事の社員が目指しているのは「正々堂々とひたむきに、前を向く」ということです。
つまり、お客様に対し正面から向き合い、信頼を得られる、ということです。JFE商事は、国籍、言語、文化の異なる人々と世界中でビジネスを展開しています。そして、そのビジネスは決して一人で完結するものではなく、様々な人を巻き込んでいくことによって成し遂げられます。人々を巻き込み、時に助けてもらえる商社パーソン。そうした人材こそがJFE商事パーソンであり、お客様と真っ向から向き合い、信頼を得て、市場を切り拓いていくのです。JFE商事の「人材力」とはこういう姿勢で仕事や人生に向かえる人物像にほかなりません。
〝自らの強み〟を率直に見せる就活
2020年度入社(以下、来年度)の新卒採用活動のスタートは3月1日です。ここでは2021年度(以下、今年度)の新卒採用活動についてご紹介しますので参考にしてください。
今年度は2019年10月に1DAYインターンシップを東京と大阪で実施し、就活や商社業界への理解を深めるグループワークを行いました。また、2019年12月〜2月には2DAYSインターンシップ「バリューチェーンミーティング」を同じく東京と大阪で開催。鉄鋼業界や商社業界、そしてJFE商事の魅力を感じていただくために、トレードの中でどう付加価値を生み出していくか、という商社ビジネスの面白さを感じ取ってもらえるよう、実際のビジネスを基にした体感ワークを実施しました。また若手〜管理職クラスの社員も多数参加し、現役としてバリバリ働いている社員たちに触れて、JFE商事の「人」の魅力も感じていただくことができたかと思います。3月1日以降は、例年であれば合同企業説明会や全国各地での学内企業説明会に加え、JFE商事主催の「オープンセミナー」などが実施されていました。今年度も、さまざまな経験を積んだ中堅社員による講話を聞くほか、多くの社員と交流できる機会が設けられる予定でしたが、皆さんもご存じの通り、採用活動全体が、コロナ禍による大きな影響を受け、今年度は説明会やセミナーも、オンラインで実施することとなりました。
その後はエントリー時、ESの代わりとして「私の強み」をテーマとする、30秒のPR動画の提出をお願いしました。また、例年行っていたグループディスカッションの代わりに、一次面接後にテストを行いました。来年度の実施については検討中ですので、今後の採用ホームページでの情報提供をよくチェックしておいていただければと思います。
6月1日より随時選考を開始し、6月中に内々定を出し、結果、総合職30名(うち女性総合職八名)一般職10名が内定となりました。
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