岡谷鋼機 人事総務本部
名古屋人事総務部 人事室
杉坂恵里さん(1)
商社は学生のどこを見て、何を感じて内定を出すのか――。
その疑問に答えるべく、日本を代表する商社の人事部採用担当者にご登場いただき、最近の学生像や求める人材について語ってもらった。
350年を超える歴史と絶えず挑戦する力
岡谷鋼機は、2019年に創業350周年を迎えました。日本国内では、これほどの歴史を持つ企業は多くありません。私が入社したのはその3年前の2016年で人事室に配属となり、2020年からは新卒採用を中心に担当しています。
岡谷鋼機は江戸時代の1669年(寛文9年)に名古屋で創業し、それ以来度々訪れる環境変化の荒波を超え、常に将来を見据えて新たな挑戦をしてきました。一例を挙げると、日本で最初に米国インテル社と半導体取引を始めたのは当社です。こうした未知の領域にも飛び込んでいきながら歴史を重ね、取引先に対しては誠実であることを貫いて良好な関係を築き上げてきました。その結果、鉄鋼、非鉄金属、機械を始めエレクトロニクス、化成品、食品など幅広く事業を展開する独立系商社として現在に至っています。
もちろん今の姿がゴールではなく、変化する時代に対応して常にビジネスを創造し続ける必要があり、これが商社の宿命です。そのためには常に新規の志を持ち、たとえ困難に直面してもくじけることなく挑戦を続け、開拓していける人材が必要です。従って当社が求める人物像は、第一に「挑戦」することです。第二は価値あるモノやコトを提案できる「感性」の持ち主であること。さらに前向きな姿勢で責任感を持って役割を果たす「情熱」、好感を持たれ信頼される「誠実」さも不可欠です。この4つのキーワード「挑戦」「感性」「情熱」「誠実」については、新卒採用活動で常に意識しています。
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