人事部発「学生たちに告ぐ!」

2021年02月27日

ダイワボウ情報システム
人事総務部 人材開発課
番匠谷しのぶさん
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商社は学生のどこを見て、何を感じて内定を出すのか――。
その疑問に答えるべく、日本を代表する商社の人事部採用担当者にご登場いただき、最近の学生像や求める人材について語ってもらった。

 

総合職と一般職がタッグを組み大きなビジネスを動かす

当社には、総合職と一般職という二種類の採用枠があります。総合職の業務はいわゆる「営業職」と「技術職」です。「営業職」は、お客様のニーズを敏感にキャッチする鋭い観察眼と、いち早く変化に対応できる柔軟性と行動力が求められ、広範囲にわたる基幹的業務を担っていただきます。また、全国に拠点を持つため、各地での勤務も一つの要件となります。様々な環境に身を置いて経験を積めることで、社会に貢献できるビジネスパーソンとしてのスキルが磨かれると捉えていただければ幸いです。未知の出会いの連続を糧にすることができ、自分を成長させたいと願う人にとっては、最善の環境と言うこともできるはずです。

技術職の採用も積極的に進めています。「技術職」は社内SEとして、お客様と当社をつなぐ基幹システムを中心とした次世代の社内システムを強化することで、当社の企業力をより高めていただきます。また技術職ではDISグループのディーアイエスサービス&サポート、ディーアイエスソリューションにおいても一括採用しており、お客様向けの基幹システムやネットワーク構築、システム導入・保守などのビジネスに寄与する仕事もあります。幅広い商品を取り扱うからこそ、自身の専門性を極め、そのスキルを持って当社のみならずお客様のビジネスをさらに強化にすることもできます。

一般職では、転居を伴う異動がないことを前提とし、営業社員などの各業務をバックアップする定型的業務に携わっていただきます。「営業事務(セールスアドバイザー)」の場合、営業社員と協力しながら、お客様への問い合わせ対応や見積書の作成、受注入力、納品の手配など、当社を選んでくださったお客様との信頼関係を築く重要な部分の業務を担っていただきます。「一般事務」の場合は仕入業務や経理業務が主な仕事となります。定型的業務というとワンパターンな仕事を連想されがちですが、顧客満足度ナンバーワン企業を目指す当社の屋台骨を支える重要な部門であり、お客様との折衝が発生する仕事でもあるため、高い対人折衝能力が必要とされます。それぞれのスタッフが自分の業務に誇りと使命感を持ち、支え合い刺激し合うことができれば、さらに仕事の可能性ややりがいも高まっていくでしょう。

近年では、女性の総合職を積極採用する取り組みも進めており、今後ますます増員を図る予定です。自分こそがDISにおいて女性総合職のパイオニアになってやろうという意気込みを持つ方は、積極的に当社の門を叩いていただきたいと思っています。かく言う私自身も、これまでマーケティング部に七年、営業部に四年在籍というキャリアを積んできました。そんな私のミッションの一つに、女性の総合職を増やすことがあると考えています。社内制度等においても常に改善を重ねながら、性別にかかわらずよりよい働き易い環境を作り上げていくことを目指しています。

 

ITの力を改めて痛感した学生たち

新型コロナウイルスの影響で、今年度(2021年入社予定)の採用スケジュールはこれまでとは全く違ったスタイルに変わらざるを得ませんでした。2月中旬までは対面での説明会を実施できましたが、以降はオンラインに切り替え、一時的にコロナが収まった時期でも対面とオンラインの両方での採用活動体制を整え、学生に選んでいただけるようにしました。

私が本年度の採用活動で強く感じたことは、従来よりも学生からの質問が活発だったということです。それはオンラインのチャット形式だったことが大きな要因だったと思います。私の経歴から営業のやりがいや苦労した案件、思い出に残る案件など積極的に質問してくれる学生が多かったのは思わぬ効果でした。また、コロナの影響でITに興味を持つ学生が増えたことも印象深いことでした。幼いころから常にPCやスマホが身近にあった世代の皆さんも、オンライン授業を余儀なくされたり、両親や兄弟がテレワークになるなど、これまでに経験したことのない環境に置かれたことで、ITの力を改めて痛感されたのではないでしょうか。その経験から、ITでもっと社会を便利に、豊かにしたいと心から思い当社の門を叩いてくれた学生が多かったようです。

また、世界的に経済が停滞したことで、コロナでも倒れない企業を求める学生も多かった。これは当然のことであり、社会人として生きていくためには重要な選択肢の一つだと思います。困難な状況は続きますが、だからこそ当社に求められる役割は大きく、それに応えることのできる人材を求めていきたいと考えています。当社の社員として営業を行うということは、DISという看板を背負い、相手から全面的に頼られる存在になるということです。言われたことをそのままやるだけ、あるいは指示待ちの姿勢では、お客様を満足させることは決してできません。自ら動き、自ら考え、どうしたら最適なサービスが提供できるのかを粘り強く追い求める。そのためには、積極性は重要な要素となります。ITの世界も、そうやって進歩してきたはずです。そして、これからはもっとその進歩が幅広い分野で求められるはずです。皆さんも、自身の進歩のためにぜひ、自ら動く姿勢を持ってほしいと思います。

私自身、営業時代に「諦めない心」を鍛えられました。どうしたらお客様の求める提案ができるのか。できないなら、それはなぜなのか。できないなりに、自分にできることは何か、と諦めない心の重要性を痛感する毎日でした。そんな風に自分なりに考えに考え抜くことが必要だと感じております。

⇒その

 


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