丸紅パーソンに求められる「プロフェッショナリティ、変革力、コミットメント」(3)

2017年04月26日

丸紅人事部・野村さんが語る
「我が社のビジネス・人材教育・配属・人物」

3月19日(日)に福岡市で開催された九州商社会7大商社ファイルセミナー

当日、九州各地から集まった総合商社志望の学生たちに向けて開催された4つのパネルディスカッションのうち、7大商社の採用担当者7人が登場したパートを、各商社の承諾を受けた順に掲載する。

第1弾は住友商事。そして第2弾は、就活を通じて、学生たちがどんどんその社風に惹かれて人気が高まるという独立系総合商社、丸紅。パネルディスカッションに登壇した、人事部の採用・人材開発課長、野村容さん(所属、肩書はセミナー時点のもの)からのメッセージに、商社志望の就活生は、ぜひ耳を傾けてほしい。
丸紅・第3回は「あっという間の丸紅生活23年」。

 

○丸紅
人事部 採用・人材開発課長
野村 容
1994年入社
※所属・肩書は3月のセミナー当時のものです。

 

――コーポレート部門への配属や勤務について。

野村:私はずっとコーポレートをいろいろやってきました。入社10年間は法務部というところで法律関係をやりました。それから1年間、リスクマネジメント部。それから経営企画部に3年半。広報部報道課というところに2年半。そしてバンコクに行って、いろいろなことをやって戻ってきて採用をやっているという状況で、いろいろ経験したのですが、コーポレートは実はやってみると本当に面白い。

もちろん、営業に入りたくて丸紅に入ったのですが、コーポレートをやってみたら本当に面白くて(笑)。

コーポレートの業務の面白さは「全産業に関われる」とさせていただきました。経営目線で全社の視点で何事も考えなければいけないのですが、コーポレートの役割というのは営業のサポートと牽制なのです。この2つの相反することを一緒にやっていかなければならない難しさもあるのですが、全産業に関われるというのは、例えば法務にいたときには、契約書をつくりますといっても、ビジネス一つひとつで内容が異なります。電力業界での我々の置かれた立場での契約内容、繊維業界での我々の置かれた立場での契約内容は、相手があることですので違うわけです。

ですから、こういう情報を入れたいとか、こういうリスクがあるよねと、一つひとつをカスタムメイドしていかなければいけない。これがすごく面白くて。社外の人脈ももちろんできますし、一緒になっていろいろとやるのです。トラブルになった案件に対して法務の人間が営業と一緒に海外出張に行ってハードネゴするなど結構あります。営業やパートナー企業からものすごく頼りにされるし、終わったらみんなで一緒に酒を飲みに行って「よかったね」なんて言って、これも本当に楽しいし(笑)。

いろいろな産業や業界には、それぞれどういう慣習があるのかをある程度知らないと契約書なんてつくれないわけですよね。ですから、どんどん入っていって営業の人からいろいろ教えてもらいながら一緒につくっていく。本当にやりがいのある面白い仕事です。今年で23年目ですが、面白くてあっという間に23年経ってしまった、そんな感じですよ。

つづく

 


関連するニュース

商社 2024年度版「好評発売中!!」

商社 2024年度版
インタビュー インターン

兼松

トラスコ中山

ユアサ商事

体験