住商が求める人物像「創造、発信、協働」(2)

2017年04月18日

住友商事・採用チーム長、藤和恒さんが述べる
「我が社のビジネス・人材教育・配属・人物」

3月19日(日)に福岡市で開催された九州商社会7大商社ファイルセミナー

当日、九州各地から集まった総合商社志望の学生たちに向けて開催された4つのパネルディスカッションのうち、7大商社の採用担当者7人が登場したパートを、各商社の承諾を受けた順に4回に分けて掲載する。

その第1弾は、財閥系でありながら、風通しの良いフレッシュな社風が人気の住友商事。パネルディスカッションに登壇したのは、人事部採用チーム長・藤和恒さん。ES提出前に、また、面接前に、豊富な商社パースン経験に裏打ちされた藤さんの言葉をしっかりと心に焼き付けてほしい。住友商事・第2回は「特徴的な人材教育・人事制度」。

 

住友商事
人事部 部長代理 採用チーム長
藤 和恒
1994年入社

 

――特徴的な人材教育・人事制度について。

:総合商社というのは人材育成にものすごく力を入れています。総合商社は基本的には自社設備や自社製品を持っていないため、人がビジネスそのものを創っていかないといけないので、その人材の育成には多くの時間とお金をかけて、一人前の商社パーソンに育てていこうとしていますし、そうした人材を育てていかないと会社も成長していきません。従って、総合商社に入ったら間違いなく成長できると思っていただいていいと思います。

入社してから退職するまで40年以上、いろいろな研修や現場の仕事を通じて成長していくことが求められるのが総合商社だと思います。住友商事でも、さまざまな研修プログラムを用意しています。年次や立場が変われば、求められる役割も変わってきますので、その都度新しい知識やスキルを学んでいく研修はそろっていると思いますので、どんどん成長したいという気持ちが強い方には総合商社は向いていると思います。

住友商事の特徴的な人材育成の制度としては、指導員制度や事業経営者養成塾があります。各社似たようなものがあると思いますが、指導員制度というのは、新入社員一人ひとりが先輩社員について1年間マンツーマンで社会人としての基本姿勢や、ビジネスの考え方や進め方を学んでいくいくというもので、この制度は半世紀以上前からあり、会社に根付いた制度となっています。制度としては1年なのですが、関係は一生と言われるくらい、本当に濃い1年を過ごすことで、指導員には足を向けて眠れないくらい、とにかくお世話になります。

事業経営者養成塾というのは、将来事業経営に関わっていく社員を対象に、経営に必要はスキルやナレッジを習得し、いろいろな経営者との対話を通じて経営にとって何が大事なのかということを学んだり、自分の経営観とは何かということを9か月間かけて醸成していく研修になります。私も2年前にこの研修に参加しましたが、仕事と両立していかないといけないので、非常にハードな研修でしたが、いろいろなことを学べて、また自分にとって経営をしていく上で何を大事にしていくのか気づく機会となり、本当に良かったと思っています。

つづく

 


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